9月下旬、残暑も落ち着き、秋の気配を感じるようになりました。この時期は暑くも寒くもなく、黒マンバにとって、最高に気分が良い気温です。
黒マンバ (そろそろ落葉樹が葉を落とす時期か~)
最近は秋の植物のことを考えながら、毎朝出勤しています。そんな黒マンバの職場は、埼玉県小川町にあり、施設内の山を目当てに多くの方が散策に訪れます。
勤務中、小学生の子が黒マンバのもとにやってきました。
小学生の子「みどり色をした大きな虫を見つけた〜」
黒マンバ 「えー、まじで! 見せて見せて~」
その、みどり色をした大きな虫を見つけた場所に案内してもらうと・・・・・・ヤツが。
ムネアカハラビロカマキリのメス
ヤツとは、ムネアカハラビロカマキリのこと(以下「ムネアカ」)。
黒マンバ 「おぉ~こいつか!(なんで地面にいるのだろう?)」
見つけてくれた子にムネアカの解説とお礼をして、ムネアカはテイクアウト。
ムネアカは2000年以降、竹箒と共に中国から移入したされる樹上性の外来カマキリです。
ムネアカが移入した環境には、在来種のハラビロカマキリ(樹上性)が減少すると考えられていて、実際に黒マンバの職場では、ハラビロカマキリを確認できていません。
また、この時期にムネアカがいる環境では、木の枝にこんなものがくっついています。
ムネアカハラビロカマキリの卵鞘
これは、ムネアカの卵鞘です。職場の敷地内で黒マンバはまだ卵鞘を見つけていませんが、8月からムネアカの成虫を見ているので、きっと探せばあるはずです。
卵鞘については、pöllö=ポッロさんが以前書いていますので、そちらを参考に。
そんな「ムネアカ」の特徴を激写しましたので、それを紹介します!
ムネアカハラビロカマキリの赤い胸部
ムネアカハラビロカマキリの腿節アップ
特徴は2つ、胸部と前脚です。
●胸部 ムネアカは名前の通り全体的に赤くなっています。
●前脚 カマがついている脚の「腿節」に黄色い点が8〜9つあります。
カマキリを見つけたときに、この2つが該当すれば、ムネアカで間違いないでしょう。
みなさんもカマキリを見つけたら、ぜひ確認してみてください。
OH NO! カマにやられる黒マンバ(涙)
黒マンバ 「ウヒョヒョ〜イテッイテェヨォ〜OUCH!」
*カマでやられたくなければ、観察をする際は虫かごに入れて行いましょう(笑)
(黒マンバ)
分 類 / カマキリ目 カマキリ科 ハラビロカマキリ属
和 名 / ムネアカハラビロカマキリ
学 名 / Hierodula sp.
全 長 / 70-80mm
分 布 / 日本各地(中国原産とされる外来種)
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