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執筆者の写真pöllö=ポッロ

特徴的な外来種カマキリの卵鞘

埼玉県内で、外来種ムネアカハラビロカマキリをはじめて確認したのは2015年の秋。狭山丘陵で雑木林散策していたときに、コナラで見た卵鞘がお初でした。


その後、2019年9月9日には、飯能市ではじめてメスの成虫を確認。その年の冬、一定の地域だけでも相当数の卵鞘が見つかりびっくりさせられました。しかも、古い卵鞘も見つかったので、少なくとも2018年には飯能市にいたことになります。

飯能で初めて採集したムネアカハラビロカマキリのメス


今年は昨年と比べて、カマキリ類全般の卵鞘を見かける機会が少ないので、昨年、ムネアカハラビロカマキリの卵鞘を見つけたポイントを確認すると、ウメの枝で数個の卵鞘を発見。昨年よりも少ないけれども、今年も確実に繁殖していたようです。

左がムネアカハラビロカマキリの卵鞘で、右は在来種のハラビロカマキリの卵鞘


同じ樹上性のカマキリ類である、在来種ハラビロカマキリの卵鞘と比べると、ムネアカハラビロカマキリの卵鞘は一回りほど大きく(個体差もある)、白っぽいのが特徴。また、黒い筋がよく目立ちます。

ムネアカハラビロカマキリの幼体


今後、飯能市でどのように分布を拡げていくのか? 他の生きものへの影響は、どの程度あるのか? 輸入竹箒との関係はどれほど密接なのか? などなど、意識して見ていかねば。


(pöllö=ポッロ)


分 類 / カマキリ目 カマキリ科 ハラビロカマキリ属 

和 名 / ムネアカハラビロカマキリ

学 名 / Hierodula sp.

全 長 / 70-80mm

分 布 / 日本各地(中国原産とされる外来種)

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