4月10日にトウキョウサンショウウオの卵のうを数える……もとい、カウント調査をするエコツアーを実施しました!
前回(2月)に来た方も再びご参加、スタッフ含め計19名での活動です!
自己紹介、当日の説明を終えてから現地へ移動します。
到着してからは初めての方もいるので、現地の説明です。前回参加された方は復習も兼ねて聞いてもらいます。
そして2月に造った「サンショウウオ御殿」で説明をしていると……
どこか指をさすこどもたち
こどもたちが何かを見つけた様子‼
トタンをどけて見てみると、
早速トウキョウサンショウウオの卵のうを発見! そして黒マンバは解説‼
ついでに今回行うことの説明をします。
下の写真はトウキョウサンショウウオの卵のうで、1匹のメスにつき写真の1対(2個)を産卵します。この中にある黒い粒は生まれたてのサンショウウオです。これを1粒ずつ数え、赤丸の濁っている、白くなっている粒は死んでいる卵(死卵)として記録します。
説明を終えて早速、卵のう回収から行います。
2グループで格段に分かれて、隠れている卵のうを踏まないように気を付けながら探し、入れ物へ!
卵のうを守りながら入れ物まで移動中
トウキョウサンショウウオの卵のうは壊れやすいためとてもデリケート。どうしても注意事項は多くなってしまいますが、皆さんそれを守りながら丁寧に作業をして頂きました!
そして一ヵ所の回収が終わったころにはすでにこれだけ集まっています(笑)
回収が終わったらカウント調査です。
先ほどの卵を一つ一つ数えていきます。
数を聞き紙に書いていきます
最終的にこの場所だけで39対78個の卵のうが見つかりました! すでに前年度を超えそうな勢いです。
きりのいいところで休憩とその前に! セローさんがとある生きものを見つけてくれました!
トウキョウサンショウウオの成体です! 2月のエコツアーでは見られなかったので皆さん釘付け。もちろん子どもたちも釘付け(笑)
トウキョウサンショウウオの観察を終えて昼休憩、ここで黒マンバの「白玉」が炸裂する予定でしたが、準備が間に合わず今回はおあずけ。子どもたちは少し残念がっていました……
昼食も終えて再びカウント調査を行います。
子どもたちの要望もあり、このタイミングで黒マンバと一緒に道なき道を進む、ちょっとハードな山登りをしていました。黒マンバは体にガタがきているため、登るだけで精一杯、写真は撮れませんでした(笑)
なので、カウント調査は大人チームに任せてどんどん上へ上へ~
下に戻ったころにはすでにカウント調査は終わっていました(笑)
最後に卵のうをもとの場所へ戻す復旧作業です‼
めくったトタン、落ちている木など使い卵のうを隠してフニッシュ‼
最終的に見つかった卵のうは183個、中の卵の数は5109個でした! 前年度と比べると2倍も増えていてちょービックリ‼
これだけの数を見つけて数えられたのも、参加者の皆さまのおかげです。16名も参加してくださりとても調査ははかどりました‼
本当にありがとうございました!
恒例の集合写真
※写真の半分は参加者のHさんに撮って頂きました。
Hさんありがとうございます‼
(黒マンバ)
分 類 / 有尾目 サンショウウオ科
和 名 / トウキョウサンショウウオ
学 名 / Hynobius tokyoensis
全 長 / 80-130mm
体 長 / 50-70mm
分 布 / 本州(群馬県を除く関東地方、福島県南部)
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