雨上がり・・・またもや1年ぶりの出会い。8月24日、飯能市天覧山でリクウズムシを発見しました。ゴキブリが主役のエコツアー『ゴキブリあついぜ!』の最中に発見し、興奮のあまり言葉を話せていたか覚えていません(笑)。直前まで雨が降っており、今思うとリクウズムシが見れそうな絶好の環境でした。
リクウズムシの一種
今回発見したリクウズムシは体色と模様だけ見るとこれまでと同種のように見えます。発見時は日が落ちてきたころで、雨上がりのじめじめしたスギの樹皮にくっついていました。
いままでは真横に池や水路があり常に水のある環境でしたが、今回はコンクリートの道をはさんだところに水路があり、水のある場所まで5mほどで少し距離がありました。
普段雨の降っていない日は落ち葉の下など水分の保たれるような環境でじっとしているのかな。
リクウズムシの前側
眼点は大小合わせて33個ほど。前回よりも大きく15mmほど(標本時の体長)の黄色い体に背面の中央には灰色の線が一本あります。エタノールにつけて液浸標本にすると特徴がはっきりと出るため観察しやすく、腹側の中央には山脈のように盛り上がりがあり、そこを波打たせるように移動していることがわかります。
リクウズムシを発見したのは今回で4匹目。実は去年に3匹目を発見しましたが、しっかりとしたデータが得られていないためブログにはしていませんでした。
「どのくらい乾燥に耐えることができるのか」「活動範囲はどのくらいなのか」など今回で知りたい謎が増えてしまいました。なんとか1年に1匹のペースで発見できていますが、より多くの個体を観察して、秘められた不思議を紐解いていきたいものです。
これまでのリクウズムシブログはこちらから
1匹目【リクウズムシにうずうず】
2匹目【一年ぶりに発見! リクウズムシ】
分類 / リクウズムシ科の一種
全長 / 15mm(標本時)
場所 / 埼玉県飯能市天覧山
(はかせ)
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