文化の日の11月3日、
「秋の天覧山で遊ぼう! 自然散策&里山オリエンテーリング」
を開催しました。
もともと、pöllö=ポッロさんが講師をする専門学校の学生が企画したツアーでしたが、当日は、モリマナメンバーも助っ人として天覧山に集まりました。
8人の参加者を、蛇メタ師匠、はかせ、むん、学生1人の「蛇メタ班」と黒マンバ、アンフィー、学生2人の「マンバ班」の2グループで迎えるかたちでした。
(pöllö=ポッロさんは、"遊軍"で、撮影やポイントごとにサポートをしていただきました)
ここでは、「マンバ班」での様子を、僕アンフィーが紹介します。
(「蛇メタ班」の方は、別のブログでむんが紹介してくれているので、そちらも是非!こちらをクリックで移動できます)
雲ひとつない秋晴れで、心地良い暖かさの日でした。あいさつと自己紹介の後、それぞれの班に分かれてスタート!
マンバ班の参加者は、5歳のS君とそのご両親に加え、学生のDさんの4人。
S君は昆虫と恐竜好き、Dさんもゴリゴリの昆虫マニア⁉ ということで、今日も天候とキャラクター豊富な参加者に恵まれて、これから先、何が起きるのかガイドのこちらまでワクワクしてきました。
そうそう! このツアーは天覧山を歩きながら、設けた5つのポイントで、自然物を拾って、それを前もってお配りしたシートにスタンピングするという、スタンプラリー形式。歩く、見る、聴く、知ることはもちろん、「拾う」ことで自ずと足元の自然に気づいてもらえたらいいなぁ、なんてアンフィーは考えていました。
さて、麓の能仁寺の山門をくぐり、天覧山へ入っていきました。
そこから早速、鮮やかな紅葉が広がります。まだピークとまではいきませんが、幹から伸びる枝葉の先の方から、カエデの葉が色づいてくる様子がよくわかります。能仁寺やその駐車場周辺の林は、ある動物がかなりの確率で見られる、とても身近で面白い場所なのです。
葉が色づくワケを知っていますか~?
外が暗くなり始めてから動き出す夜行性の彼らはそう、ムササビ!
木の芽や葉、種子を食べた痕跡(食痕)や、休む場所として利用する樹の幹にできた空洞(樹洞)など、その暮らしが見えてくるものがたくさん落ちています。
「いつも気づかずに素通りしていたけど、知ると面白いですねぇ!」
天覧山を何度も歩いたことがあるというS君のお父さんから早くも嬉しい一言が。
でしょ~と思いながら、アンフィーの心の中では、
「まだまだこれからですよ!」とニヤニヤしていました(笑)
野生動物も大好きなミツバアケビの果実をもぎって食べてみたり、さまざまな種類のどんぐりを拾いながら比べてみたり、天覧山を楽しみながら、ひとつ目のスタンプポイントの中段でお昼休憩を。
ミルンヤンマ(トンボ)のカッコイイ複眼を観察するS君家族
アンフィーがリュックに忍ばせていた二ホンジカ(ホンシュウジカ)の角の存在が、目聡いS君に気づかれてしまい、オスジカの毎年生え替わる角の話をしました。広場のトイレで見つけたアオマツムシを優しく持って、今までなかなか掴めなかったと、満足げなS君親子。そんなこんなで、のんびりしながら、2つ目のポイント、天覧山山頂へ。
落ち葉の積もる山頂手前の山道で、Dさんがある昆虫を発見!
「あ、ハラビロ(カマキリ)だ!」しかも褐色(体色が薄茶色)の個体。
ハラビロカマキリで体色が緑色ではない個体はあまり見ることがないと、彼はうなっていました。さあ、S君、カマキリは持てるかな? 意外にもスッと、難なくクリア。5歳ながら、湧き出るセンスを感じました。
到着した山頂は、祝日ということで、他にもたくさんの人たちが。なのでこの日は、景色よりも、展望台のひとつ下の穴場スポットで、アリジゴク(ウスバカゲロウの幼虫)を観察したりして過ごしました。相場とは少しずれたこういう機会も悪くはないかもしれませんね。
今度は、下り。3つ目のポイントでは、きれいな落ち葉を探してスタンプ! いいものいろいろ拾えてますか? その先は、細くてちょっぴり足元の悪い山道を進みます。ちょろちょろと水の流れが現れ、もうすぐ4つ目のポイントでもある、里山らしい谷戸の風景が広がります。
虫かごを片手に楽しそうなS君
左右が斜面に挟まれた地形に水が流れ込み、イネ科の植物が繫茂しています
写真の右手の谷津田では稲作を行っています
ひらけた環境を好むトンボたちや、ヨシ原に生息するカヤネズミなど、いつ来てもワクワクのこの場所ですが、両生類好きのアンフィーが喜んでしまうのは、なんといっても谷津田に集まるカエルたちです。
暦の上ではいよいよ冬だいう、よく晴れたツアーのこの日は出会えませんでしたが、季節や天候を選べば、いろいろなカエルを見つけられます!
(2月にはカエルが主役のツアーを開催予定です。是非ともお越しください!)
宣伝になってしまいましたが、この場所で、先に到着していた蛇メタ班と合流しました。
ここはイナゴなどのバッタのなかまがたくさんいるよと教えると、S君は喜んで一緒に探してくれました!(ピョンピョンとジャンプして捕まえにくいコバネイナゴも見事攻略していましたよ)
さて、ここからの流れは蛇メタ班と同じなので、むんさんのブログでご覧ください。
(省略して、すみません💦)
再びスタート地点に戻り、ツアーの振り返りをして、最後に参加者の皆さんにでき上がったスタンプラリーのシートを発表していただきました。
カラフルで可愛らしい、世界でひとつだけのシートが完成!
感想も一緒にうかがいましたが、それぞれが見つけたものや印象に残ったことなどを、楽しそうに話してくれました! 天覧山という場所らしさ、それから季節感も出て、改めてよいものを作ってもらえてうれしい気持ちになりました。
参加者の楽しかったという満足げな姿と、「ありがとう」という言葉がアンフィーたちにとって一番のお土産であり、大きなやりがいです。ご参加いただいた皆様、改めてありがとうございました。
ぼくたち森のフィールド学舎は、これからも毎月、さまざまな環境学習イベントを行ってまいります。こちらのサイトで情報をアップしているので、チェックしてみてくださいね。
ブログも気楽に更新しています。過去のものを少しずつ遡ってみたり、いつでものぞきにきてください!
(アンフィー)
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