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樹液を好む冬毛のホンドテン

明けましておめでとうございます。

本年も、モリマナをどうぞよろしくお願いいたします。


本年もモリマナメンバー一同、自然や生きものの観察・調査・研究や、環境学習イベントなどを通じて、みなさまとフィールドワークを楽しみつつ、勤しんでいきたいと思います。

美しい冬毛に変身したホンドテン


というわけで2023年は、モリマナのロゴにもなっている、ホンドテンからスタートです。


飯能において、ホンドテンは里山で観察しやすいケモノのひとつに数えられます。

とくに秋と冬によく見かけ、pöllö=ポッロが暮らす住宅地でも、何度も遭遇していたりもします。お隣さんの庭から出てきた時には、さすがにびっくりしましたが(笑)


そんなホンドテンですが、冬になると樹液を舐めに訪れるポイントがあります。昨年もトレイルカメラを設置して映像を撮りましたが、今冬も設置すると、早速映ってくれました。

アラカシの樹液を舐めに訪れたホンドテン


ホンドテンは前後足とも、足裏に毛が生えているので、木登りがとても達者です。時には、木から木へ大ジャンプをして、樹上を巧みに移動したりもします。


そのため、巣の中にいるヒナを捕食したり、樹洞内のムササビを狩ることもします。

数年前、ムササビ観察をしていると、樹洞からホンドテンが出てきたことがありました。おそらくムササビが襲われてしまったのかもしれません。


ホンドテン以外にも、樹液を訪れるケモノは案外多く、観察しているだけでも、ニホンヤマネ、ホンドモモンガ、タヌキ、ハクビシンがいます。


ホンドテンから話がちょぴり逸れますが、多くの昆虫が樹液レストランに集まる夏には、樹液場をトラップにして、タヌキやキツネが昆虫を待ち構えているのも確認しています。


今回映像に映ったホンドテンを確認したことで、新しい発見がありました。

ちょっとおもしろいことになりまそうなので、しばらくのあいだ、この樹液ポイントから目が離せません。


ちなみに、今月14日に開催するエコツアー「新春ナイトツアー! ~飯能市でナイトサファリ⁉~」では、この樹液ポイントも立ち寄る予定……かも。

当日は、黒マンバセローがツアースタッフを行いますので、ご興味のある方は、お申し込みお待ちしています!

(pöllö=ポッロ)

分 類 / 食肉目(ネコ目)イタチ科 テン属 和 名 / ホンドテン 学 名 / Martes melampus melampus 頭胴長 / ♂44.5~49cm・♀42~42.5cm

尾 長 / ♂17.4~23.3cm・♀20.5cm

体 重 / ♂0.9~1.9kg・♀0.8~1kg

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