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記事: Blog2_Post
執筆者の写真pöllö=ポッロ

念願のマツグミの花が観られた!

5月に「ムササビが教えてくれた樹上に咲く着生ラン “セッコク”」 で紹介したマツグミの花を、ようやく念願が叶い、観察することができました。

モミの枝に半寄生するマツグミ


マツグミは半寄生植物で、宿主から水分や無機塩類など、生きるために必要な栄養などを摂取しますが、自ら光合成もする常緑低木です。宿主はアカマツやツガなどのマツ科植物で、今回マツグミを確認したのは、モミの大木。花は、かなり高い場所で咲いていましたが、針葉樹の暗い葉陰に咲く濃い朱色をした花は、鮮やかで目立ちました。


埼玉県内では、1000株ほど確認されているらしいのですが、飯能では今回確認した場所でしか、まだ観察したことがありません。全国的にも減少傾向にあるらしく、マツグミは生育環境を選ぶ種で、そんな環境が減り、生き辛くなっているのかもしれません。

ムササビのマツグミ食痕


とにかく以前からマツグミの花を観察してみたかったので、食痕でマツグミの存在に気づかせてくれたムササビには、感謝感謝。


マツグミの念願だった花が観察できたので、次は花を訪れる鳥や昆虫を観てみたいし、来年の春に実る名前の由来になっているグミのような赤い果実を観察してみたいね。果実は食べられるので味わってみたいし、種子のねばねばを体感しておきたい。楽しみが尽きないね。

分 類 / ビャクダン目 オオバヤドリギ科 マツグミ属

和 名 / マツグミ(松茱萸)

学 名 / Taxillus kaempferi

花 期 / 7-8月

生活型 / 常緑小低木(半寄生植物)

分 布 / 本州(関東地方以西)〜沖縄

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