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小さな豆板みたいな、不思議なクモ

更新日:4 日前

個性的な姿をしたマメイタイセキグモのメス


アオジシ谷で、マメイタイセキグモを観察しました。


はじめて見ると、クモというより、小さな木の実か、土のかけらのようにも見えます。茶色っぽい体に、つぶつぶとした突起。名前の「マメイタ」は、豆板というお菓子に似ていることからついたといわれています。


よく見ると、なんともかわいらしい姿。でも、この小さな体には、とてつもないスゴ技がかくれています。


生きものの造形美にうっとり


マメイタイセキグモは、ただ網を張って獲物を待つだけのクモではありません。粘りけのある小さな玉がついた糸を使い、それを振るようにして、小さなガなどを捕らえることがあります。いわゆる投げ縄を使って獲物をとる、とてもユニークなクモです。


糸で大きな網をつくるクモ。地面を歩いて獲物を追うクモ。花や葉の上でじっと待つクモ。そして、粘球のついた糸を使うクモ。クモの世界には、私たちが思っている以上に、いろいろな生き方があります。


正面から見たマメイタイセキグモのメス


また、以前、埼玉県で観察した、ツシマトリノフンダマシカトウツケオグモもそうですが、クモの造形美はものすごくいいです。


マメイタイセキグモの姿は目立ちません。むしろ、見つからないように、まわりの景色にそっとまぎれているように見えます。けれど、その小さな体の中には、夜の森で生きるための、精密なしくみがつまっています。


アオジシ谷を歩いていると、大きな木や花、よく目立つ虫に目が向きます。でも、葉の裏や枝先、足元の小さな場所にも、こんな不思議な生きものがくらしています。


「これ、なんだろう?」


そう思って立ち止まる時間から、自然観察はぐっとおもしろくなります。


小さな豆板のようなマメイタイセキグモ。その姿は静かですが、くらしぶりはとても個性的です。アオジシ谷には、まだまだ知らない生きものの物語がかくれているのだと、あらためて感じました。



分 類 / クモ目 コガネグモ科 イセキグモ属

和 名 / マメイタイセキグモ

学 名 / Ordgarius hobsoni

体 長 / ♀8-9mm ♂2mm

分 布 / 本州〜九州・沖縄

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