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井の頭Zooの小さな生きものたち

11月30日、毎月恒例井の頭Zoo「いきもの広場」へ、生物調査をしにお出かけ。

前日の雨の影響のため、地面はお湿りが多めで、気温は14℃の薄曇り。

初冬のいきもの広場


都市部の自然もすっかり初冬の景色。春や夏の調査と比べると、飛び交うような、すぐに目につく生きものは少なくなりましたが、命の数は同じなので、積極的に樹皮や朽ち木、落ち葉の下などを探すと、あまり意識されていない!? 生きものが見つかります

コナラの樹皮にいたメダカチビカワゴミムシ


コナラの樹皮を見ていると、体長約4mmのメダカチビカワゴミムシがいました。ハンミョウやハンミョウモドキのような雰囲気をもつオサムシ科昆虫で、都市部の自然公園でも案外と見つかります。

ウロコアリのコロニー


池のまわりに落ちていた、湿った枝を割ると、体長約2mmのウロコアリのコロニーを見つかりました。ウロコアリについては、はかせが「モリマナ10・11月のベストショット」で紹介しているので、くわしくはこちらから。

❶ハヤシワラジムシのなかま ❷フジヤスデのなかま ❸マクラギヤスデ

❹アヤトビムシのなかま ❺ナメクジのなかまの卵塊 ❻ヤマトシロアリ

❼カブトムシの幼虫のフン ❽コクワガタの産卵痕


他にも、落ち葉をめくったり、朽ち木を見てまわると、さまざまな生きものたちが見つかりました。みんな小さな生きものですが、よく見ると魅力的な生きものばかりです。


ちなみに、昆虫と言えば人気のあるカブトムシとクワガタムシ。カブトムシの幼虫のフンとコクワガタの産卵痕が多数ありました。来年の夏は、けっこう発生するんじゃないかしら。


これから冬にかけて、ふだんはあまり意識されていない!? 生きもの観察がおもしろい!



*モリマナでは、冬の生きものを観察するエコツアーを2023年1月22日に開催します。

タイトルは、そのままずばり「見つけよう! 冬の生きもの観察ツアー」です。

ご興味のある方は、ぜひぜひ、ご参加くださいませ!


分 類 / 甲虫目(コウチュウ目)オサムシ科

和 名 / メダカチビカワゴミムシ

学 名 / Asaphidion semilucidum

体 長 / 約4mm

分 布 / 北海道〜九州


分 類 / 膜翅目(ハチ目)アリ科

和 名 / ウロコアリ

学 名 / Strumigenys lewisi

体 長 / 約2mm

分 布 / 本州〜九州

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