pöllö=ポッロ「狭山丘陵で、過去にマツムシの記録があるが、確認をしに行くかい?」
黒マンバ 「行きまっしゅ!」
ガロアさんに北埼玉産マツムシを案内してもらってから、他の地域にもいないかと、pöllö=ポッロさんと一緒にマツムシの生息確認をしに、狭山丘陵へ行ってきました。
過去に、マツムシが確認された場所を散策し、鳴く音を頼りに探しましたが、残念ながら確認することはできませんでした。もういなくなってしまったのかもしれません。
が、しかし! フィールドワーク(FW)は、ただでは済まないのが黒マンバ!
道中、面白い発見を楽しみました。
葉裏で見つけたジャコウアゲハの蛹(阿菊虫)
これは、通称「阿菊虫」と呼ばれる、ジャコウアゲハの蛹です!
ジャコウアゲハの幼虫は、「ウマノスズクサ」を食べて成長するのですが、最近、鱗翅目(チョウのなかま)沼にハマっている黒マンバは、この夏、pöllö=ポッロさんからウマノスズクサがジャコウアゲハの食草だと教えてもらい、花を観察する機会がありました。
pöllö=ポッロ
「ジャコウアゲハの食草のウマノスズクサの花が咲いているが、見に来るかい?」
黒マンバ
「え? は、はい! 行きまっしゅ!」
ウマノスズクサの花
ウマノスズクサは花を咲かせても、果実をほとんどつけない植物です。また、花は花弁をもたず、花筒がラッパ状に伸びた不思議な形をしていて、まるで食虫植物のウツボカズラのようです。もちろん、ウマノスズクサは食虫植物ではありませんが。
体をひねり肉角を出すジャコウアゲハの幼虫
マツムシ探しの帰り道、ジャコウアゲハの蛹を観察した勢いで、ウマノスズクサの生える場所に立ち寄ると、ジャコウアゲハの幼虫が、ウマノスズクサの葉を食べていました。
早速、幼虫を激写しましたが、じつは・・・・・・「黒マンバは、幼虫がとても苦手!」
ヘビは大好きなのに、イモムシやミミズのような長い生きものが苦手でして。これでも以前と比べれば、まだましにはなったほうなのですが、ちょっとね(笑)
なので、pöllö=ポッロさんに幼虫を触ってもらい、オレンジ色の肉角を激写!
マツムシはいませんでしたが、ジャコウアゲハの幼虫と蛹が観察できて大満足!
そんな黒マンバが家に帰って、とあることを思い出しました。
黒マンバ
「あ、標本!」
家の近くで採集したジャコウアゲハの標本
なんと、ジャコウアゲハの成虫を標本にしていました。
あとは卵さえ写真に収めることができれば、ジャコウアゲハコンプリート!
オカシナテンションで大興奮する、黒マンバでした。
追記
狭山丘陵は黒マンバの実家の近く(就職した現在は越生町でひとり暮らし)なので、帰省した際に再度マツムシの探しをしてみようと思う黒マンバであった。
(黒マンバ)
分類 / チョウ目(鱗翅目) アゲハチョウ科
和名 / ジャコウアゲハ
学名 / Byasa alcinous
全長 / 45-65mm(前翅長)
分布 / 本州(東北地方では局地的)~南西諸島
分類 / コショウ目 ウマノスズクサ科
和名 / ウマノスズクサ
学名 / Aristolochia debilis
花期 / 7–9月
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