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記事: Blog2_Post

今年最後のヘビツアー -昼の子ヘビ、夜のヘビ編‐

9月にヘビツアーを行いました。


今回は9月の時期に多く見られるという子ヘビがテーマです。

何故多くみられるのか…

ヘビは基本的に8月頃に産卵し、その孵化した子ヘビが9月の時期に動き出すからです。


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道中でヘビを探している様子


今回のツアーは子ヘビを観察するため、天覧山の谷戸に入って水辺付近で探していきます。

谷戸に入って草むらを探していると、最初にカナヘビの赤ちゃんが出てきました!


子どもたちもカナヘビの大人は見たことがありましたが、赤ちゃんは初めて

子どもたちの指よりも小さな、赤ちゃんカナヘビが見つかり、子ヘビツアーの幸先はいい感じ~

カナヘビは5-9月頃に産卵するとのことなので、ヘビとは違ってたまたま赤ちゃんが見られたのかな。


草むらをこえて奥にある田んぼを探しました。

やはり、9月のまだ暖かい時期なので、カナヘビやカマキリ、トンボなどたくさん出てきます。もちろん採集しながらヘビを探しましたが、見られませんでした。

これでは、ヘビの素晴らしさを伝えられないので、

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ヘビを見てもらいながら、説明中


飼っている「アオダイショウ、ジムグリ」を当日お見せしました。

大人ではありますが、見た目、形態の説明など行いながら、触って観察してもらいました。

やはり皆さん大興奮! 一度お昼休みをはさみ、午後のヘビ探しを続けます~


午後は来た道を戻りながら探しました。

すると、「いた!」


お父さんの声が聞え皆で、声のする方へ行きました……

が、もう逃げてしまっており、いくら探しても見つかりませんでした。ヘビに負かされながら、5名以上いた捜査網から逃げられたヘビもすごいと、感心してしまいました。


色々ありましたが、ヘビを観察出来て、蛇のすごさも体感することが出来たツアーでした。

実は今回、夜のヘビツアーも同日に行いました。


------------------夜へ


日の入りは早くなっており、薄暗くなった頃に集合してすぐに車で出発。

夜の林道、街灯もない暗い森でヘビを探しました。最初に見つかったのはちょろちょろと動く謎の生きもの。


おりてみましょう!

近くで見ると、バッタの仲間の「カマドウマ」でした。その近くには「ハラビロカマキリ」や「ウマオイ」などの昆虫が見られました。ヘビ以外に意外と昆虫も道路を使っていました。


次に見つかったのはヘビではなくケモノたち、シカやアナグマなどが見つかりました。冬の準備からか、少しモコモコに感じました。


しばらく探しましたが、一向に蛇が見つかりません。最後ここを見たら時間的に終了というタイミングで……


「いました!」


なんと、「ニホンマムシ」を発見したのです! 夜のヘビツアーでニホンマムシの発見は初めてかも、

pöllö=ポッロさんから借りていたスネークフックを使い、威嚇で尻尾を震わせる姿や特徴的な模様など、じっくり観察することが出来ました。

最後、道路から動かなかったため、脇の草むらに移動させてロードキルしないように逃がして終了!


1日中のヘビツアーは無事終了。これから寒くなるため次回は冬眠あけ、来年の5月です!



分 類 / 有隣目 カナヘビ科 カナヘビ属

和 名 / ニホンカナヘビ

学 名 / Takydromus tashydroomoides

体 長/ 16ー25cm

分 布 / 本州・四国・九州・北海道


分 類 / 有鱗目クサリヘビ科マムシ属

和 名 / ニホンマムシ

学 名 / Gloydius blomhoffii

全 長 / 20〜65cm

分 布 / 北海道から対馬を除く九州、大隅諸島まで


分 類 / 有鱗目 ナミヘビ科 ナメラ属

和 名 / アオダイショウ

学 名 / Elaphe climacophora

全 長 / 110-200cm

分 布 / 北海道〜九州と周辺の島


分 類 / 有鱗目 ナミヘビ科 ジムグリ属

和 名 / ジムグリ

学 名 / Euprepiophis conspicillatus

全 長 / 70-100cm

分 布 / 北海道〜九州と周辺の島(日本固有種)

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