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執筆者の写真pöllö=ポッロ

ナガレタゴガエルの近況とヤマアカガエルの産卵

ナガレタゴガエルのエコツアーまで、約一月になりました。


1月15日の夜、ぼちぼち開催地を決めるため、第1候補地の沢でナガレタゴガエルの近況確認。下見は、当日のメインスタッフのアンフィーmorimana Managerの黒マンバ、それとDemon Instructorの蛇メタ師匠とわたくしpöllö=ポッロの4人で行いました。

沢の中を探索中の黒マンバとアンフィー


ヤンマタケの坪でもあるこの沢は、高麗川の上流部にある支流。地温が低く、夏でも涼しい環境。カエルはナガレタゴガエル以外に、ヤマアカガエルタゴガエルが観察できます。

抱接中のナガレタゴガエル(下がメスで上がオス)


黒マンバが浮き石をめくると、ナガレタゴガエルの抱接ペアがいました。

飯能で観察している沢では、抱接中の個体を見かけるのは主に2月中旬。なので、1月15日に抱接初見日更新。もちろん、この時期に抱接中の個体はいなとはいいませんが、個人的には嬉しいデータです。

煉瓦色のナガレタゴガエルのオス


ナガレタゴガエルといえば、画像のように、体色にバリーションが多く、黒っぽいものから赤味の強いものまで観察できます。とくにオスが多彩な印象かしら。

ヤマアカガエルの卵塊を観察する黒マンバとアンフィー


そして1月17日の夜、アンフィーが飯能に来ていたので、黒マンバと合流して3人で再びナガレタゴガエルの下見を決行。第3候補地の沢へ入りましたが、残念ながら不発。


せっかくなので、アカハライモリが生息するポイントへハシゴすると、ヤマアカガエルの卵塊がありました。先日のナガレタゴガエルの抱接にはおどろかされましたが、ヤマアカガエルの卵塊には、もっとおどろきです。


ガロアから、寄居でヤマアカガエルの卵塊発見したとの連絡があったので、もしかしたら……と、意識していた矢先の出来事。いやはや、です。

ヤマアカガエルの卵塊


飯能でヤマアカガエルの卵塊が確認できるのは、主に2月中旬。最速だったのが7年前の2016年2月8日です。こちらも、産卵初見日更新です。

ちなみに、ヤマアカガエルのエコツアーもあります。アンフィーが楽しい内容を企画していますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。


ナガレタゴガエルの抱接といい、ヤマアカガエルの産卵といい、今期は赤いカエルたちの繁殖活動が早い印象を受けます。一昨日の雨が行動を起こすトリガーになったのかしら。



分 類 / アカガエル科 アカガエル属

和 名 / ナガレタゴガエル(日本固有種)

学 名 / Rana sakuraii

体 長 / 45-51mm

分 布 / 本州(近畿から関東西部にかけての中央部)


分 類 / アカガエル科 アカガエル属

和 名 / ヤマアカガエル(日本固有種)

学 名 / Rana ornativentris

体 長 / 42-78mm

分 布 / 本州・四国・九州・佐渡島

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