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記事: Blog2_Post
執筆者の写真黒マンバ

トウキョウサンショウウオの保全活動!

2月13日飯能市エコツアー終了!今回は、トウキョウサンショウウオの保全活動を参加者としました。

場所は昔、農業で利用されていた休耕田(きゅうこうでん)で、事前に土地の所有者の許可を得て開催しました。

参加者は8名で「畦(あぜ)を壊さない」「ゴミは放置しない」などの注意喚起をしてから出発!


畦を通って奥に行きます。


最初は活動地を見て回り、トウキョウサンショウウオの生態やその土地はどのような環境かを解説。

一通り見たら1人1本渡した熊手を持ち作業開始!


まず、熊手で泥や落ち葉を一度かき出し、水のたまり場を大きくします。


作業中はただかき出すだけでなく、大きな倒木を見つけたらゆっくり上げたり、水場でトウキョウサンショウウオなどの生き物を探していました。


ここでは元気な男の子が本領発揮!

残念ながらトウキョウサンショウウオは見つけられなかったものの、多くの生き物を見つけてもらいました。


ガガンボの幼虫、作業中に2匹も発見!


サワガニのメス、水が濁っていた中で見つけていました。(スゴイ・・・)


一方、黒マンバも探していましたが……見つけたのはバッタの仲間のカマドウマ1匹、完敗でした(笑)

黒マンバ(クッ!負けたか…)


虫探しや会話をして楽しみながら、水場広げ終了!


このように広げました。


~少し休憩を挟み~


次の作業は広げた水場に倒木や落ち葉を置いていく作業です。

これがかなり重要なことで、障害物がないとトウキョウサンショウウオは卵を産みつけられずさらに、天敵のアライグマに見つかり生体が食べられてしまいます。


なので、掘った場所をもう1往復して落ち葉や倒木を置いていきます。


ここでは大人たちの出番!

息を合わせて、大きな倒木を次々と持ち上げて置いていき、大量の落ち葉を袋に入れて持ってくる方もいたため、作業がとても捗りました。


上の写真の水場に障害物を置いた後。


ひとしきり障害物を置いたら最後に、上流の土を掘って下流までの水の通り道を作り、保全活動終了!



ここまで水場を作れば後は雨での水の増水を待つだけです。

参加者の方々も開催したモリマナメンバーも楽しみながら行い、無事怪我もなく保全活動を終えることが出来ました!


・・・


今回、トウキョウサンショウウオの保全で泥をかき出し、木や落ち葉の障害物を置いていきましたが、どこまで泥を出すのか、どのように障害物を置いていくのか、それには正解はありません。


自ら考えて動かないといけないのです。

しかし今回、参加者の方々は自分で考えて時には話し合い行動していました。


保全をする上で生物の知識は必須ですが、最終的には熱意とどこまでその生物のことを自分なりに考えて行動出来るかが必要なのだと……

黒マンバは青二才なりに学ぶことが出来た保全活動でした。


(黒マンバ)


*2020年春、モリマナで行ったトウキョウサンショウウオの調査記録(5.5.1)は、

コチラで閲覧することができます。

トウキョウサンショウウオ研究会


学 名・Hynobius tokyoensis tago 

和 名・トウキョウサンショウウオ

分 類・有尾目サンショウウオ科サンショウウオ属

全 長・80-130mm

頭胴長・50-70mm

分 布・本州(群馬県を除く関東、福島県南部)


学 名・Geothelphusa dehaani

和 名・サワガニ

分 類・エビ目サワガニ科サワガニ属

甲 幅・20-30mm

分 布・本州ー九州


学 名・Tipulidae

分 類・ハエ目ガガンボ科


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