この夏道を歩いていると、他の植物よりも高く伸びるタケニグサをよく見ます。
枯れると赤茶色となり、その姿が枯れた竹に似ていることから「竹似草(タケニグサ)」という由来がついていると言われています。
タケニグサの葉とさや
葉っぱの裏
葉っぱは特徴的な形をしていてかわりやすく、大人の手のひらよりもはるかに大きくなります。また、葉の裏も特徴的で白くザラザラとしたさわりごごちですが、これは葉の裏にたくさんの毛が生えているのです!
葉の裏のアップ
おどろきの撥水性
この毛は撥水性がとてもすごく葉っぱがコップ替わりとなりすくって飲めそうなほどです!
また、葉っぱを水中に入れると空気の層が出来るため、乱反射して葉の裏が銀色に見えます。
黒マンバは子どもの頃は、タケニグサをよく川の中に入れて遊んでいました。銀色はとても綺麗で子どもながら、見つける度に入れて眺めていたほどです!
ですが、タケニグサには注意が必要です。
茎などをちぎった時、断面からオレンジの液が出てきます
茎の中央がオレンジににじんでいます
さやをちぎると、オレンジ色の液が指に
これには毒があり、もちろん口に入れてはいけませんが、肌につくとかぶれる場合があります。ちぎってあそぶ時やこれから草刈りの時にはオレンジの液だけには注意しましょう。
タケニグサには面白い特徴が種にも備わっていますが、それの紹介はまた今度。
子どもの頃遊び道具として、お世話になったタケニグサを大人になって改めてみると、久しぶりに会った友達くらい、懐かしい気持ちにさせてくれます。
みなさんも子どもの頃、お世話になった植物はありますか? 大人になった今、ふと探してみると懐かしい気持ちにさせてくれるかもしれませんね。
(黒マンバ)
分 類 / キンポウゲ目 ケシ科 タケニグサ属
和 名 / タケニグサ(竹似草)
学 名 / Macleaya cordata
花 期 / 6-8月
生活型 / 多年草
分 布 / 北海道〜九州
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