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センニンソウとボタンヅルの見分け方

更新日:7 日前

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上がセンニンソウで下がボタンヅル


夏から秋にかけて、飯能市の日当たりの良い里山環境でよく目にするのが、つる性植物のンニンソウボタンヅルです。


初夏に咲くカザグルマハンショウヅル同じクレマチスのなかまです。個人的に大好物なキンポウゲ科植物なので、見かけるとほくそ笑んでしまいます。


飯能市では、どちらかというとセンニソウの方が身近な植物の印象ですが、この2種、遠目で見ると区別がつけにくかったりします。


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センニソウの花とつぼみ


センニンソウの花は、つんつん伸びる雄しべが、十字に開いた白く萼片よりも長くなることはありません。そして、つぼみの先がすぼんでいて、ちょっぴりとがっています


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ボタンヅルの花とつぼみ


一方、ボタンヅルの花は、雄しべが萼片よりも長くなります。また、つぼみの先はセンニンソウと比べて丸みをおびています。どちらかというと、ボタンヅルの方が全体に繊細な印象を受けます。


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センニンソウの葉


花以外にも葉が区別をするポイントで、センニンソウの葉のふちにぎざぎざがなく、滑らかな印象です。


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ボタンヅルの葉


それに対してボタンヅルの葉はぎざぎざで、まるでノコギリの歯のようです。ボタンヅルの和名の由来は、葉がボタンに似ていて、つる植物であることによります。


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センニソウの実


ちなみに、センニソウの和名の由来は、花後、秋にできる実に生えた白い綿毛の集まりを、仙人のひげに例えて名付けられたとされています。


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ボタンヅルの実


ボタンヅルの実だって、センニンソウに負けず劣らず、仙人のひげっぽいですけどね。


生きものたち全てに言えますが、よく似た種ってけっこういますが、見慣れることと、識別するポイントがわかれば、「どっちだっけ!?」ということが軽減します。


日々の観察と、識別ポイントを学ぶことは大切ですね。



分 類 / キンポウゲ目 キンポウゲ科 センニンソウ属

和 名 / センニンソウ(仙人草)

学 名 / Clematis terniflora

花 期 / 8-9月

生活型 / つる性半低木

分 布 / 日本全国


分 類 / キンポウゲ目 キンポウゲ科 センニンソウ属

和 名 / ボタンヅル(牡丹蔓)

学 名 / Clematis apiifolia

花 期 / 8-9月

生活型 / つる性半低木

分 布 / 本州〜九州

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