センニンソウとボタンヅルの見分け方
- pöllö=ポッロ
- 10月3日
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更新日:7 日前

上がセンニンソウで下がボタンヅル
夏から秋にかけて、飯能市の日当たりの良い里山環境でよく目にするのが、つる性植物のセンニンソウとボタンヅルです。
飯能市では、どちらかというとセンニソウの方が身近な植物の印象ですが、この2種、遠目で見ると区別がつけにくかったりします。

センニソウの花とつぼみ
センニンソウの花は、つんつん伸びる雄しべが、十字に開いた白く萼片よりも長くなることはありません。そして、つぼみの先がすぼんでいて、ちょっぴりとがっています。

ボタンヅルの花とつぼみ
一方、ボタンヅルの花は、雄しべが萼片よりも長くなります。また、つぼみの先はセンニンソウと比べて丸みをおびています。どちらかというと、ボタンヅルの方が全体に繊細な印象を受けます。

センニンソウの葉
花以外にも葉が区別をするポイントで、センニンソウの葉のふちにぎざぎざがなく、滑らかな印象です。

ボタンヅルの葉
それに対してボタンヅルの葉はぎざぎざで、まるでノコギリの歯のようです。ボタンヅルの和名の由来は、葉がボタンに似ていて、つる植物であることによります。

センニソウの実
ちなみに、センニソウの和名の由来は、花後、秋にできる実に生えた白い綿毛の集まりを、仙人のひげに例えて名付けられたとされています。

ボタンヅルの実
ボタンヅルの実だって、センニンソウに負けず劣らず、仙人のひげっぽいですけどね。
生きものたち全てに言えますが、よく似た種ってけっこういますが、見慣れることと、識別するポイントがわかれば、「どっちだっけ!?」ということが軽減します。
日々の観察と、識別ポイントを学ぶことは大切ですね。
分 類 / キンポウゲ目 キンポウゲ科 センニンソウ属
和 名 / センニンソウ(仙人草)
学 名 / Clematis terniflora
花 期 / 8-9月
生活型 / つる性半低木
分 布 / 日本全国
分 類 / キンポウゲ目 キンポウゲ科 センニンソウ属
和 名 / ボタンヅル(牡丹蔓)
学 名 / Clematis apiifolia
花 期 / 8-9月
生活型 / つる性半低木
分 布 / 本州〜九州
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