蛍光色をもつアオダモ
- pöllö=ポッロ
- 5 日前
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花期のアオダモ
春、夏穂を伸ばし、白い小さな花をたくさん咲かせるアオダモは。遠目でもよく目立ち、「あぁ、春だね〜」と気持ちが高揚する樹木です。
そんなアオダモですが、枝を水に浸けると青く染まることから名前がついた……と、話しにはよく聴きますが、実際にどうなのかなぁと思い、実験をしてみました。

アオダモの枝を浸けた水に太陽光を当てた
しばらく水に枝を浸けていても、青くなったと感じませんでしたが、背景を暗くして太陽光を当ててみると、角度によっては「おぉ〜青い!」となりました。

アオダモの枝を浸けた水にUVを当てた状態
どんな作用で青くなるのかを調べてみると、トネリコ属(アオダモが属する)がもつ芳香族有機酸のカフェー酸と、その誘導体が青い蛍光物質なのではないかとの記事がありました。
なので、UVを当てればわかりやすいかもと、さっそく実験をしてみると、見事に青い蛍光色が見られました。

トチノキの枝を浸けた水にUVを当てた
他の植物でも同じように実験してみると、トチノキもアオダモと同じように青い蛍光色が見られました。どんな作用で青くなるのか理由は分かりませんが……。
もっといろいろな植物でも実験したいかも。
分 類 / ゴマノハグサ目 モクセイ科 トネリコ属
和 名 / アオダモ(青梻)
学 名 / Fraxinus lanuginosa f. serrata
花 期 / 4-5月
生活型 / 落葉広葉樹・中高木
分 布 / 北海道〜九州
分 類 / ムクロジ目 ムクロジ科 トチノキ属
和 名 / トチノキ(栃の木)
学 名 / Aesculus turbinata
花 期 / 5-6月
生活型 / 落葉広葉樹・高木
分 布 / 北海道〜九州
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