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蛍光色をもつアオダモ

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花期のアオダモ


春、夏穂を伸ばし、白い小さな花をたくさん咲かせるアオダモは。遠目でもよく目立ち、「あぁ、春だね〜」と気持ちが高揚する樹木です。


そんなアオダモですが、枝を水に浸けると青く染まることから名前がついた……と、話しにはよく聴きますが、実際にどうなのかなぁと思い、実験をしてみました。


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アオダモの枝を浸けた水に太陽光を当てた


しばらく水に枝を浸けていても、青くなったと感じませんでしたが、背景を暗くして太陽光を当ててみると、角度によっては「おぉ〜青い!」となりました。


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アオダモの枝を浸けた水にUVを当てた状態


どんな作用で青くなるのかを調べてみると、トネリコ属(アオダモが属する)がもつ芳香族有機酸のカフェー酸と、その誘導体が青い蛍光物質なのではないかとの記事がありました。


なので、UVを当てればわかりやすいかもと、さっそく実験をしてみると、見事に青い蛍光色が見られました。

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トチノキの枝を浸けた水にUVを当てた


他の植物でも同じように実験してみると、トチノキアオダモと同じように青い蛍光色が見られました。どんな作用で青くなるのか理由は分かりませんが……。


もっといろいろな植物でも実験したいかも。



分 類 / ゴマノハグサ目 モクセイ科 トネリコ属

和 名 / アオダモ(青梻

学 名 / Fraxinus lanuginosa f. serrata

花 期 / 4-5月

生活型 / 落葉広葉樹・中高木

分 布 / 北海道〜九州


分 類 / ムクロジ目 ムクロジ科 トチノキ属

和 名 / トチノキ(栃の木

学 名 / Aesculus turbinata

花 期 / 5-6月

生活型 / 落葉広葉樹・高木

分 布 / 北海道〜九州

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