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執筆者の写真黒マンバ

ゴキブリはあつかった!エコツアー終了!

学生Aとそれに巻き込まれた同級生のFがいた。

11月14日に開催した、飯能市のエコツアー「ゴキブリあついぜ!~里山の分解者~」は、そんな(2人?)のゴキブリ愛から始まったヤバいツアーだ。


準備では学生Aを中心に、pollo=ポッロさん、ガロアさん、黒マンバ、など多くの人にご協力頂いたおかげで、開催することが出来ました。

このツアーの目的は、ゴキブリついて改めて“正しく”知ってもらおうというもの。

舞台は天覧山! 元気いっぱいの6歳Y君とそのお父さんの2人を参加者に迎えゴキブリツアースタート!


ツアーの最初は座学から、基本的な情報としてゴキブリには分解者としての顔があり、森のお掃除屋さんであること、ゴキブリは屋内性と森林性でわかれていることを伝えました。


そこで大きく取り上げたのが、天覧山でもよく見られる、今回の主役! 「モリチャバネゴキブリ(以降モリチャ)」

モリチャバネゴキブリの成虫


よく想像してしまう、真っ黒なゴキブリとは似ても似つかない、鮮やかな色と胸部に特徴的な模様をもつ成虫ですが、11月のこの時期、残念ながら目にすることはできません。


しかし!  これまた可愛らしい~小指の爪よりも小さい、モリチャの幼虫がこの時期見ることができます‼

主役であるモリチャバネゴキブリの幼虫

この存在は、ゴキブリもまた不完全変態であることを伝えるきっかけにもなりました。

最後に今見れる「モリチャ」はどこを探せばいるのかを伝授。

ゴキブリ博士の学生Aと助手の学生Fが前に立って話しましたが、Y君とお父さんはとても熱心に耳を傾けてくれて感謝感激。

座学の風景 虫かごを用意し、採集準備は万端

座学でフィールドワーク欲が温まったところから、早速ゴキブリ探し開始!

落ち葉をめくって、主役であるモリチャやその他の土壌動物を探したり、朽ち木の中にすむ生き物も観察しました。

また、学生Aと学生Fは、pollo=ポッロと黒マンバに支えられて身につけたフィールドでの経験を、参加者に共有。


はじめは、「ゴキブリきらい!」と言っていたY君も、気付けば、一緒になって、「あー!モリチャー!!」とはしゃいでくれていました。

熱心に探すY君

Y君のなかで、少しゴキブリ観の変化があったのかなと思う瞬間でした。

願わくばゴキブリへのイメージが良い方へ動いてくれていることが、ゴキブリ博士と助手である私たちの大きな“達成”です。


「嫌いだ」「気持ち悪い」といわれ、その存在価値すら認められないこともあるゴキブリですが、そのイメージである屋内性の種はごくわずかなのです。

ゴキブリのほとんどが森林にすむことは、まだ知っている人は少ないのではないでしょうか。


ゴキブリという、その形態や生態が多様な昆虫の“素晴らしいところ“を! その“アツさ”を! より多くの人々に知ってもらいたいという私たちの“発信欲”は、ツアーを終えた今も、そしてこれからも、決して尽きることはありません!


更にゴキブリは、まだまだ謎が多く、数多くの研究が行われているらしい。「ゴキブリ」は、これからも、たくさんの“新たな気付き”に出会える可能性を秘めていると私たちは思っています。

私たちがみているゴキブリの世界は、ごく一部なのかも……

「いや~、まだまだ広い!そして、アツい!


(学生F・代筆 メレス)


分 類 / ゴキブリ目 チャバネゴキブリ科 チャバネゴキブリ属

和 名 / モリチャバネゴキブリ

学 名 / Blattella nipponica

体 長 / 11~12㎜

分 布 / 本州、九州、種子島

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