どうも~!両生類好きのアンフィーですっ!!
「Do you enjoy Cockroaches ?」
モリマナメンバー若手のはかせが、6人の参加者を麗しいゴキブリの世界へ誘いました。
(先日のゴキブリツアーの報告です)
サポート的な立ち位置で、僕アンフィーもスタッフとして参加したこのツアー、最初は座学から。
集中して聴いてくれました
「そもそもゴキブリってどんな生きものなのか?」や、屋内に暮らすゴキブリに対して、今回の主役だった森に住んでいるモリチャバネゴキブリ(以下モリチャ)の話。加えてゴキブリに分解者(主に落ち葉を食べる)としての役割があるということを知ってもらいました!
フィールドに出て、いよいよゴキブリが見たくなってきた頃でしたが、まずは落ち葉が溜まった場所で落ち葉が分解され、腐葉土になっていく過程を確かめてもらいました。
程よく湿った落ち葉だまりは生きものの宝庫です!
でもやっぱりそういうところには、ちゃんといます!そう、モリチャが!
別の日に撮った写真です
「サーッ、ヒューッ」
(モリチャが滑空するときの様子です笑。実際音はしません)
モリチャゲットー!
みんなで落ち葉を掻きながら、小さなゴキブリを探した結果、湿り気がありすぎないところによくいる印象でした。
ひと段落したところで、次の目的地へ。天覧山を登っていきました。
参加者のAさん、ゴキブリポーズをキメてくれています
休憩をした東屋のある中段では、はかせがツアーの最初にプレゼントした渾身のゴキブリ冊子を使って、ゴキブリの卵(卵鞘=らんしょう)などのディープな話をしてくれました。
モリチャは卵鞘を産み落とさず、孵るまで抱えています
次のルートは、天覧山の谷戸(田んぼのあるところ)へ向かう道。
その途中に、はかせが魅力的なアリを見つけました。正体はトゲアリ。
(はかせが詳しく紹介しているブログはこちら)
腹部をくいっと立てています
ゴキブリとは直接関係ないけれど、はかせの目を見ると、自然とみんな惹きつけられていました。
ふと、上のブログにもある、アリの味の話になり、そのトゲの硬さと蟻酸の酸味を味わった参加者がいたとか、いなかったとか、、、。
アリを楽しんだ後は、朽木のあるスポットへ、シロアリを探しにいきました。
「またアリかよ!?」
そんな声が聞こえてきそうですが(笑)、実は名前にアリとついていてもアリではなく、ゴキブリに近い昆虫なんです。
朽木はたくさんの生きもののすみかなので、崩しすぎ注意です
朽木の中で、朽木を食べてくらすシロアリは、朽木をうまく分解してくれる腸内共生細菌を持っています。
実は、同じように朽木の中にすむゴキブリもいるんです。
この日は、はかせのリュックサックの中にもいましたが、、、(あとで出てきます)。
谷戸までの道は枝葉の多い茂った場所で、マダニがよくついてきます。
「みんなでマダニチェックをしましょう!」
マダニに咬まれると、何かと厄介なことも多いので、集中して探していると、
「あ、いたっ!」
マダニもじっくり観察しました
谷戸についてからは、休憩がてら、好きなように自由な時間をとりました。
ヘビが好きな参加者のA君は、一緒に来てくれたお姉ちゃんと僕とで、水辺を散策し、2人のお父さんお母さんに加えて、もう2人の参加者は、はかせと一緒にかなりディープなゴキブリトークで盛り上がっていたようです。
オタマジャクシ捕りです
帰り際には、はかせがどうしても紹介したいアリがいるということで、みんなで観に行くことに。
「またアリかよ!?」
今回はちゃんとアリです(笑)。
お目当てのテラニシクサアリは、あたまでっかちでツヤツヤした体が特徴的なクサアリの仲間です。クサアリの巣の近くでは、好蟻性昆虫というアリと一緒に暮らす生きものが多く見られます。海外では、好蟻性のゴキブリもいるので紹介しました。(by はかせ)
テラニシクサアリの巣の前です
さあ、ここまでたくさんのモリチャ(アリも)を見てきたので、あんなところやこんなところ、身近ないろんなところにたくさんいることが手にとって分かったはずです。
ちょこっと記念撮影
ツアーの最後は、座学を行った博物館のとなりの神社でモリチャを観察しつつ、はかせが用意してくれていたとっておきのゴキブリを楽しみました!
脚がトゲトゲです
正真正銘、モリチャと同じく森林性のゴキブリであるオオゴキブリ(以下オオゴキ)。
できれば自分たちで見つけたかったですが、標高の高い山にある朽木の中にすんでいて、
天覧山で見つけるのは難しかったので、はかせが秩父で捕まえた個体を持ってきてくれました。
ツヤツヤのメタリックさと重厚感がとってもカッコイイオオゴキに参加者もすぐにメロメロでした。
「癒されるな~」「ゴキブリ好き~」
何ともうれしい言葉が飛び交っていました。
去年に引き続き、2回目のゴキツアー、1回目よりも多くの参加者を迎えることができました。
「嫌いでもいいから、ゴキブリのことを知ってほしい!」
「ゴキブリってこんなにすごいんだ!カッコイイんだ!」
はかせのアツいゴキブリ愛と、話しているときの真っ直ぐな目がきっとまた、来てくれた参加者を魅了したはずです。
感極まる!?はかせ
今回は、主に暗くなってから活動しだすヤマトゴキブリやクロゴキブリを観察してもらうことはできませんでしたが、どうやら8月13日(日)に開催予定の夏の神社で自然観察をするイベントにはかせがやってきて、夜のゴキブリをたくさん魅せちゃおうと企んでいるようです(笑)。セミの羽化などと一緒に興味のある方は是非ご参加ください。
(お申し込みはこちら)
ゴキブリが好きな人も、嫌いな人も、そんなに気にしていない人も、
はかせに会って、ゴキブリを知ればきっと何かが変わるはずです。
「いつでもいらっしゃい!ゴキブリの世界へ」
(はかせ、アンフィー)
分類 / ゴキブリ目 チャバネゴキブリ科 チャバネゴキブリ属
和名 / モリチャバネゴキブリ
学名 / Blattella nipponica
体長 / 11-12mm
分類 / 本州、四国、九州、大隅諸島、奄美大島
分類 / ハチ目 アリ科 トゲアリ属
和名 / トゲアリ
学名 / Polyrhachis lamellidens
体長 / 7-8mm
分類 / 本州〜九州・対馬・屋久島・朝鮮半島・中国
分類 / ゴキブリ目 オオゴキブリ科 オオゴキブリ属
和名 / オオゴキブリ
学名 / Panesthia angustipennis spadica
体長 / 36-44mm
分類 / 本州、四国、九州、大隅諸島、八重山列島
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