12月のとある日、川沿いを歩いてフィールドワークをしていました。まわりには、葉が落ちたトゲトゲの触るとすごく痛そうなニセアカシアが並んでいます。
すると・・・・・・何かが気になり目を向けると、「わぁ!?」
トノサマバッタをトゲに上手く刺しています
な、なんとトゲトゲにトノサマバッタが刺さっていました!
しかもこのトノサマバッタだけではなく、
ニホンアマガエルが乾燥して干からびてるのがよくわかります
ニホンアマガエルまでも、苦しそうに口を開いて枝のまたに引っかかっていました。
そして2匹とも乾燥し、干し物状態に・・・・・・このしわざの正体は、モズという鳥です。
「百舌の早贄(はやにえ)」この言葉を聞いたことがある人は多いと思います。
モズは枝や、ときには人がつくったトゲトゲに虫を刺す行動をして、このような造形を作り出します。
誰もがその理由を、エサの貯蓄と考えてしまいます。が、じつはよくわかっていません。モズははやにえにしたエモノを食べないらしいのです!? モズのはやにえについて、さまざまな考察が飛び交っていますが、私は、モズがその時の気分ではやにえをしていると考えております(笑)
別日に撮影したモズのはやにえ(ショウリョウバッタ)
ちなみに、そんなモズの名前の由来は様々な鳴き声を発するため、百の舌を持つ鳥「百舌」と呼ばれています。とにもかくにもこのモズの行動に驚きながらも、この虫やカエルが刺さった造形に心動かされるものがあった、黒マンバでした・・・・・・。
(黒マンバ)
学名:Lanius bucephalus
分類:スズメ目モズ科モズ属
和名:モズ
全長:19-20㎝
分布:北海道-九州
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