黒マンバは就職をして、小川町にある自然豊かな職場に通っている。
自然豊かな職場だと、出勤や退勤の際に、思わず動植物に目がいってしまうものだ。
一人のときは、真っ直ぐに歩いて行くことはほぼない。
酒に酔ったようにフラフラと歩き、何かいないか探す・・・・・・それが日課だ。
そんな日々のなか、カラムシの葉の上で「変なカメムシ」を発見した。
ド派手な姿をしたオオキンカメムシ
7月13日の7時23分、天気は曇り。
この日、採集道具を持っていなかったため、とりあえず撮影してその場を後にした。
調べてみると「オオキンカメムシ」ということがわかったが、種名と頭頂だけを理解し、
それで終わらせてしまった。
しばらく経ってから、pöllö=ポッロさんに会う機会があり、カメムシの画像を雑談がてら見てもらうと・・・・・・。
pöllö=ポッロ「おぉ! どこで見つけた!? 採集したの?」
黒マンバ 「え? あ、さ、サイシュウシテナイデス」
画像を見て、pöllö=ポッロさんはびっくりしていた。
それもそのはず、オオキンカメムシの分布は本州(関東地方以南)の南方で、埼玉県にはいない種なのだ。
すぐさま埼玉県での情報をネットで調べてみると、2件しかない。
ネット情報に間違いがなければ、黒マンバが見つけたオオキンカメムシは、埼玉県で3件目の発見となる・・・・・・。
Oh My God! やっちまったぁ!
採集しておけばよかった・・・・・・まさに、後悔先に立たず・・・・・・。
幸いスマホで撮影した画像には、日時や撮影場所などの詳しい情報が記録されているので、数年経ってもスマホには残っているだろう。
オオキンカメムシは、ツバキなどにいるとされている。
これから出勤や退勤の際には、毎回オオキンカメムシを探すことになるだろう。
行動力をつけ、もっと貪欲さを持ってフィールドを歩こうと誓う黒マンバであった。
(黒マンバ)
分 類 / カメムシ目 キンカメムシ科
和 名 / オオキンカメムシ
学 名 / Eucorysses grandis
体 長 / 19-26mm
分 布 / 本州(関東地方以南)・四国・九州・沖縄
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