突然ですが! pöllö=ポッロさんが講師をしている「HANNOアフタースクール」で、黒マンバは元気な小学生のみんなに、武者修行の出張授業をしてきました!
おっ、みんな反応がいいね!
pöllö=ポッロ
「月曜日に子どもたちに授業をするけれど、標本づくりの授業をしてみるかい?」
黒マンバ
「ふぇ⁉ その日は仕事が休みなので、じ、自分で良ければやらせてくだしゃい!」
授業を受ける子どもたちは、小学校3年生から6年生で、人数が約20名 、時間は90分。
今回、黒マンバが授業をする主な「流れ」と「ねらい」は次の3つ。
❶ 昆虫の体の仕組みを理解する
❷ 昆虫をさわる
❸ 昆虫標本をつくる
そんなことを決めて、授業開始の150分前には現地に到着し、授業の準備を終えると、あっという間に、期待と不安の出張授業スタート!
はじめは標本をつくらずに、まずは昆虫の体の仕組みなど、前日、ガロアさんから送ってもらった昆虫画像を使って解説していく。
昆虫の体を解説中。みんな真剣に聞いているかな?
黒マンバ
「むしさん 643 この数字、何をあらわしているのでしょうか?」
小学生
「6が脚の数! 4が翅の数! 3が頭部・胸部・腹部!」
なんと、即答だった・・・・・・なかなか手強いぞ、黒マンバよりも詳しい(笑)
昆虫の定義や昆虫の変態などについて解説し、次にお待ちかねの昆虫標本づくり。
標本にする昆虫はキイロスズメバチで、最初はさわって観察してもらいました。
脚や翅などを指で動かして、体をじっくり観察します
次に標本の台、展翅板を凹の形につくり、胸部に虫針を1本さします。
100円ショップのスチレンボードでつくった展翅板
その後、凹に昆虫を入れたら、翅をトレッシングペーパーで固定します。脚や触覚、頭部の向きなどを整えたら、針で止めて完成!
翅を広げるのはむつかしいぞ!
みんな上手につくるね〜
昆虫標本の極意を惜しげも無く伝授する黒マンバ
最後に、家に帰ったらラベルをつくる宿題を出しました。
ラベルは標本の一番大事なポイントで、「いつ」「どこで」「だれが」「なにを」採ったのかをラベルに書き、昆虫標本と一緒に虫針にさします。いくらキレイにつくった昆虫標本だとしても、ラベルがなければ干からびた昆虫の死がいになってしまいます。
黒マンバ
「家に帰ったら、ラベルを忘れずに書いてくださいね」
みんな〜黒マンバの授業はどうだった?
出張授業を無事に終えて、最後に子どもたちから授業の感想を聞きました。
小学生
「虫がくさかった!」
などの声が多数。とほほ、ゴメンナサイ!
ですが、
小学生
「くさかったけれど、昆虫標本づくり自体は楽しかった!」
「ちがう昆虫でもつくってみたい!」
「時間があったから、2つもつくった!」
などなど、うれしい感想もたくさん聞けました。
子どもはやはり正直だと思いながら、授業をやらせていただいて良かったとしみじみ思う、黒マンバでした。こうして、黒マンバの出張授業は無事に幕を閉じたのです。
森のフィールド学舎では、出張授業もお受けいたしますので、お問い合わせください!
(黒マンバ)
分類 / ハチ目 スズメバチ科
和名 / キイロスズメバチ
学名 / Vespa simillima
体長 / ♂約25mm・働きバチ17-25mm・女王バチ25-28mm
分布 / 本州~九州(屋久島)
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