12月に入り、黒マンバはほぼ毎日飯能市に行っています。その理由はトウキョウサンショウウオ調査‼
飯能市のトウキョウサンショウウオの産卵地を巡り、過去に卵のうを発見した場所の水が枯れていないか、1、2月の水場の整備をどのようにするかなど、考えながら年明けまでに産卵場所を全て確認する予定です!
その調査には、pöllö=ポッロさんやアンフィー、はかせ、エコツアーで知り合ったトウキョウサンショウウオに興味があるOさん、Uさんと一緒に進めています。
今回はpöllö=ポッロさんと黒マンバが夜に集合、産卵地を2か所確認した後、pöllö=ポッロさんが先月アップした、HANNOアフタースクールの環境学習の一環で子どもたちと保全作業をした場所の続きです。(先日アップのブログはこちら)
今回の内容は産卵地までの通路確保です。今まで行き来していた場所は、急な坂でぬかるんでおり、滑る可能性がありましたので、横にあるの道を開通します!
つるや草木が生い茂り、通れなさそう……
この茂みを進んだ先に産卵地があるので、早速作業開始!
通路にかかっている木を切り、枝の剪定を行いながら先へ進みました。しかし、ただ切るだけではなく、植物を見て残す物、切るものを考え、切った木は谷側にまとめます。
根元から切った木を細かくして谷側へ
また、剪定はpöllö=ポッロさんが行いました。木を真っ直ぐに成長させるため、横の伸びた枝を中心に切っているとのこと、成長考えつつ数年先を見ています!
剪定ばさみでチョキチョキ
切った木はいずれ、「アライグマに捕食されない壁」や「水温を保つ日陰」として有効活用します! そして開始から2時間ほどかけてここまでできました!
奥の光の足元に産卵地の側溝があります
見事開通、子供たちでも安全に通れるルートが作れて一安心です。
そして次の日、再び夜に集まり2人で別の作業! 今度は水辺関係です。
めくるとL字に曲がっていて底は深くなっていました
産卵地にあった水路の蓋をとって水辺の拡張と、中の石や泥を一度かき出しました。2月には水辺を区切るダムや枝を新たに置いていきます!
水が溜まるよう掘っています
また、側溝だけでは産まれた幼生が密になる可能性があるため、別の水辺も計画中。
その候補として見ているのは、近くにあるしみ出しです。ここに簡易的な水場を作り、水が溜まるか確かめました。
この日作った池の全体図
掘ると水だでなく、石の隙間からサワガニがでてきました! 耳を澄ますと水が流れる音も聞こえました。ここは期待大ですが、舗装された道路と近いため、一度「飯能市道路公園課」の方に確認しつつ、今後どのようにするのか考えていきます!
そして、2日連続の活動は終了! 今回の作業では自然全体を見て、水辺やその周りの環境を数十年後どのようにするのか、考えながら行う必要がありました。
トウキョウサンショウウオのため、子どもたちの安全のためでもありますが、まずはその周りの環境を理解して、トウキョウサンショウウオを活かす森を守るイメージで、今後も活動を行っていきます!
(黒マンバ)
分類 / 有尾目 サンショウウオ科 サンショウウオ属
和名 / トウキョウサンショウウオ
学名 / Hynobius tokyoensis
全長 / 80-130mm
分布 / 本州(茨城県と群馬県を除く関東地方)
分類 / エビ目(十脚目) サワガニ科 サワガニ属
和名 / サワガニ
学名 / Geothelphusa dehaani
分布 / 本州~九州
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