トウキョウサンショウウオが水場に出てくるまであともう少しです。急がなくては‼
前回の続きで、今回もHANNOアフタースクールの子どもたちと保全活動を行っている側溝付近の水辺を整備しました。
舗装道路からすぐのところ
この日の活動場所はこちら、数日前に飯能市道路公園課の方と現地で話し合いをして、改めて問題がないか伺い、許可をもらっての活動です。
また、活動場所の近くは舗装道路のため、夜でも人が通ります。なので、pöllö=ポッロさんにこちらを作ってもらいました。見えやすいところに設置して準備は万端です!
カラーコーンを立ててこの紙をはります。イラストはセローさん
参加人数は5名、pöllö=ポッロさん、はかせ、アンフィーとルーキーの同級生Sくんそして、黒マンバです!
これから作業を行う場所は、前回堀ったところから大量にしみ出しており、舗装道路まで水浸しになっています。極寒の夜は道路全体が凍っていることも!
日によってはカチンコチンのツルっツル
なので、産卵できるような水のたまり場と排水ができる道を作り、人も水辺の生き物もウィンウィンになれるよう掘っていきます!
掘り途中
一番上を起点にして下に3つ段を作る計画ですが、時々手を止めて遠くから全員で確認。
・水がどこに流れて行っているか
・氾濫防止の壁の高さ
・大雨の時に水の動きはどうなるのか(季節ごとの様子)
など考えを巡らせつつ調整を重ねました! そして……
わかりづらくてすいません。下記に昼間撮影した写真があります。
わかりづらいですが、ここまで掘りました! 道路への浸水はほぼ止まり、何カ所か大きな水場が完成! トウキョウサンショウウオもですが、色んな水辺の生きものが来てくれればありがたい!
こんなにもツルが巻き付いてます。
最後に下の次は上です! 先ほどからたまに写っているこの木! アカマツの木ですが、テイカカズラなどのツルに巻かれて大変な状態です。
木のおかげで、日陰ができて水温が安定することもあり、またシンボルとして是非とも、枯らせたくないところ。なので、助けます!
登ってツルを切る黒マンバと、下から攻めるはかせとアンフィ―
枝を選定してツルを下から「カット!カット!」気を付けつつ作業を行い、ツルがだいぶ取れたところで作業終了!
結果は
次の日に撮影
木もすっきりとして、水も計画通り道を伝ってしっかりと流れています! 今後、壁を石や植物で補強しつつ、水の中も障害物を置き、水生生物などのチェックをすると思われます。
とりあえず、この場所も第一歩は踏み出せました。これからも環境学習の場として様々な方と協力し、生きもののためにより良くしていきます!
また、他の場所でトウキョウサンショウウオの保全活動ツアーを2月に行います‼ 是非ともご参加検討ください。(詳細はこちら)
(黒マンバ)
分類 / 有尾目 サンショウウオ科 サンショウウオ属
和名 / トウキョウサンショウウオ
学名 / Hynobius tokyoensis
全長 / 80-130mm
分布 / 本州(茨城県と群馬県を除く関東地方)
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