黒マンバはとある魚の観察に夢中であった。それは
ヤマメ、イワナである
もともとは、pöllö=ポッロさんとの高麗川の生きもの調査や、ナガレタゴガエル観察で見つけたのが始まりです。
主に出会っていたのはイワナでした。
ですが、捕るのには苦労の連続。網を持って近づいてみると、足音を出したり、ライトで照らすだけで岩陰に隠れてしまいます。なので、見つけたら「抜き足」「差し足」「忍び足」、ゆっっっくりと近づき棒で網に誘導して捕まえます。
最初はとても難しく何度も逃がしましたが、12月下旬にはだいぶ慣れてきました。
しかし、慣れてきた今でも採集しながら思うことは、よくこんなところに来られたなといった驚き! 発見地はだいぶ上流の沢で、大きな岩を飛び越えないと来られない場所でした。
石の隙間に入り上流に行こうとするイワナ
そこはイワナのすごさ、撮影中に見ることができたこの石の隙間を超えんとするやる気、力強さ……これがあってこそなのだと、実感されられます。
そんなことを撮影中考えていると、
pöllö=ポッロさん「イワナもヤマメもすごく美味しいよ」
黒マンバ 「マジっすか‼」
どうやらイワナは美味しいとのこと……
試すしかない‼ ということで別日、20㎝ほどのイワナを店で購入!
カラッと揚げて頂くと、
とても美味しい! 普段食べている魚とは違い、身は柔らかく骨までも食べられるほど、しかも! 味付けはほとんどしていないのに、口いっぱいに広がるあふれんばかりの風味。
黒マンバ「な、なんて美味しさだ!」
渓流に住むイワナの味は本物であった。
日にちは少し経ち、pöllö=ポッロさんと会う日がありました。
黒マンバ「イワナ、マジで美味かったです!」
pöllö=ポッロさん「おう、後はイワナの骨酒だな」
骨酒? それは日本酒とイワナを組み合わせるもの、食べ終わったイワナの頭と骨を乾燥させて、熱燗の日本酒につけて頂くという、贅沢。
少し身を残して焼く
もちろん試します! またまた買ってきたイワナの身を食べ、残った部分をもう一度焼く。
数日乾燥させた後、日本酒の熱燗につけて晩酌! 「いただきます」
乾燥後、熱燗に入れてそのまま頂く
な、なんという美味! イワナの風味が口いっぱいに広がるではないか、さらに日本酒の喉ごしもよく、スラスラと飲めてしまう。
今まで、日本酒がこんなにも美味しい日はなかった、イワナの生命力、パワー恐るべし。
黒マンバ「ちなみに骨酒用の入れ物もあるとか……今度買ってみるか」
こんなにも、最初から最後まで美味しいと思わせてくれたイワナには感謝しかありません。命に感謝です!
黒マンバ「ごちそうさまでした!」
(黒マンバ)
分類 / サケ目 サケ科 イワナ属
和名 / ニッコウイワナ
学名 / Salvelinus leucomaenis pluvius
全長 / 20-60cm
分布 / 本州中部~鳥取県
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