光合成をしない植物「タシロラン」
- pöllö=ポッロ
- 5 時間前
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常緑広葉樹林の林床に多産するタシロラン
植物や藻類などが太陽の光エネルギーを利用して、二酸化炭素と水からデンプンなどの有機物を合成して酸素を放出すること。これを「光合成」とよびます。ただ、中には光合成をしない植物もいます。
7月はじめ、そんな光合成をしない植物のひとつ、タシロランの多産地を見つけました。
タシロランは腐生植物(菌従属栄養植物)で、落ち葉や枯れた枝などを分解するナヨタケ科の菌根菌と共生して生長します。

タシロランの花にいたクロハナノミ
タシロランは花はが咲くと、すぐに結実し、1週間ほどで地上からすがたを消してしまいます。なので観察できる期間が短く、なかなか生態観察をすることができませんでした。
今回は多産地だったこともあり、何度か通い、見てまわることができたのですが、はじめて花に昆虫がいるのを見かけることができました。
いたのはクロハナノミという、体長5mmほどの黒っぽい甲虫のなかまです。夏になると、花の上でよく見かけます。
タシロランは自動自家受粉で、昆虫などの助けなしに自身が自然に受粉、結実する性質だったと思うけど……。まぁ、たまたまクロハナノミがいたのかも……ね。
うぅむ、ちょっと気になるかも。
分 類 / キジカクシ目 ラン科 トラキチラン属
和 名 / タシロラン(田代蘭)
学 名 / Epipogium roseum
花 期 / 6-7月
生活型 / 多年草
分 布 / 本州〜九州
分 類 / コウチュウ目 ハナノミ科
和 名 / クロハナノミ
学 名 / Mordella brachyura
体 長 / 約5mm
分 布 / 北海道・本州・四国
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