空を切るハンター、オニヤンマ
- pöllö=ポッロ

- 8月27日
- 読了時間: 2分
更新日:8月28日

オニヤンマのオス
アオジシ谷で、オニヤンマの出現がピークをむかえています。大きな体で、すいっと空を切るように飛ぶ姿は、まさに夏のハンターです。

大きな複眼と単眼(赤囲み)
オニヤンマの顔でまず目を引くのは、頭部の半分以上をしめる緑色の大きな複眼です。小さな眼(個眼)がたくさん集まったつくりで、まわりの動きにとても敏感です。飛びながら獲物となる虫を見つけ、空中で捕らえる力は、この大きな複眼に支えられています。
さらに頭の上には、光を感じる単眼もあります。ものの形を見るというより、明るさや空の向きを感じるための小さなセンサーのような存在です。
複眼と単眼、ふたつの眼のしくみを使いながら、オニヤンマは空の中で自分の位置をとらえているのかもしれません。

そして、忘れてはいけないのが翅です。うすく透き通った4枚の翅を、それぞれ巧みに動かして、前へ進んだり、空中で止まったり、急に向きを変えたりします。近くで見ると、翅には細かな翅脈が走り、軽さと強さを両立した美しいつくりになっています。

オニヤンマのヤゴ
水辺で育ち、空を飛ぶ。ヤゴ(幼虫)のころは水の中でくらし、成虫になると空の世界へ出ていくオニヤンマ。その体には、水辺と空をつなぐ生きものならではの工夫がつまっています。
大きくて、速くて、かっこいい。でも、よく見ると、複眼も、単眼も、翅も、ただの「すごい道具」ではなく、生きるために磨かれてきた大切なしくみです。
夏の水辺で、すいっと飛ぶ大きなトンボを見かけたら、少し立ち止まって見上げてみてください。その一瞬の飛行の中に、オニヤンマという生きものの美しさがつまっています。
分 類 / トンボ目 オニヤンマ科
和 名 / オニヤンマ
学 名 / Anotogaster sieboldii
体 長 / ♂90-103mm・♀98-114mm
出現期 / 6〜10月
分 布 / 北海道〜九州・沖縄




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