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記事: Blog2_Post

枯凋性のクヌギ

2月5日、飯能は大雪になりました。雪の積もったオオカマキリの卵鞘を撮影するため外出したところ、枝に残った枯れ葉に雪が積もり、枝を折ってしまわないか心配なクヌギがありました。


雪が積もり、風に揺れるクヌギの枝


クヌギは、冬に葉を落とす落葉広葉樹ですが、秋に黄葉したあとに葉が枯れても、春まで落葉しないで枝についていることがあります。


これを枯凋性といい、ブナ科やクスノキ科、マンサク科の樹木で見られる特徴です。


冬に枯れ葉を枝に残すカシワ


クヌギと同じブナ科のカシワが顕著です。そのため、カシワは縁起の良い樹木として古くから日本人に愛されています。


なぜ枯れた葉が春まで落葉しないのか……それは、葉が落葉する前に葉柄基部にできる離層という細胞で、これができることで落葉しますが、カシワには離層がないと聞きます。


クヌギは落葉することもあるし、どうなんだろう? 離層の有無を確認してみたいね。



分 類 / ブナ目 ブナ科 コナラ属

和 名 / クヌギ(櫟)

学 名 / Quercus acutissima

花 期 / 4-5月

生活型 / 落葉大高木

分 布 / 北海道の一部・本州〜九州

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