5月21日に開催するエコツアー「川は遊びや生きものの学び場 —名栗川リバーウォッチング—」で参加者の方に配布する冊子用の魚を撮影するため、3月31日の夜、黒マンバと2人で名栗川(入間川)へ出かけてきました。
川の中を覗くと、カジカ、ヒガシシマドジョウ、ギバチ、ウグイ、オイカワ、カワムツ、アブラハヤなどが多数見つかりましたが、昔はよく目にしていたはずのヨシノボリのなかまが見当たらない。なぜかしら、ちょっと気になる。
入間川産のスナヤツメ成体
探索場所を水深50cmほどの砂~中礫に変更すると、お目当てだったスナゴカマツカが発見できました……が、その横に、石に吸い付いたスナヤツメを発見!
二兎追うものは一兎も得ずと言うけれど、スナゴカマツカもスナヤツメも採集したかったので、エイヤッと網ですくうと、運良く二兎得ることができました。しかもスナヤツメ成体!
スナヤツメ成体を見つけたポイントは、昨年、黒マンバがスナヤツメのアンモシーテス幼体を見つけた場所から、約50mほど上流。
7対の鰓孔と目を合わせて八目(ヤツメ)
背ビレと尾びれ
スナヤツメの口と感覚器
スナヤツメを観察すれば観察するほど、その不思議な姿にメロメロです。
ちなみに今回のスナヤツメ発見は、入間川で5例目かしら。
これからスナヤツメの産卵期に入ります。産卵場に集まるかれらを観察してみたいね。
分 類 / ヤツメウナギ目 スナヤツメ科 カワヤツメ属
和 名 / スナヤツメ(砂八目)
学 名 / Lethenteron spp.
全 長 / 13-19cm
分 布 / 九州北部以北
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