前日まで春の陽気だったので、アオジシ谷で作業を進めていると、成虫越冬していたルリタテハやキタテハ、ホソミオツネントンボが飛び交っていました。
一転して3月3日、気候は真冬。飯能ではお昼ごろから雪が降り積もりました。

雪の降るアオジシ谷
しばらく雨が降らなかったこともあり、乾燥していたアオジシ谷にとっては恵みの雪。
春の足踏みではありますが、アオジシ谷の景色は一気にお湿りを得て、潤いをとりもどした印象です。

調整池のヤマアカガエルの卵塊
そして3月4日、夕方から明日の朝まで雪が降る予報。なので、水管理で重要な水路などを確認しに行くと、ヤマアカガエルの卵塊が増えていました。
寒くはありますが、水が動いたことで産卵Switchが入ったのかもしれません。
生きものは、水素(H)と酸素(O)が結合した化合物、すなわち水(H2O)でできていると言っても、過言ではありません。なぜなら、生体の70〜80%は水で占められているからです。
なので、水はとにかく大切で、生きものの活動に欠かせない物質なのだと、改めて思い知らされます。

つぼみをつけたカタクリ
アオジシ谷の両脇は崩壊斜面で、ムクノキなどの木々が生えています。このような環境を好む植物の代表のカタクリ。お湿りを受けて、つぼみが膨らみはじめました。
あと2週間もすれば生きものが活動をはじめて、日替わりでさまざまな動植物が姿を現すことでしょう。春が待ち遠しいねぇ。
分類 / 無尾目 アカガエル科 アカガエル属
和名 / ヤマアカガエル
学名 / Rana ornativentris
全長 / 42-78mm
分布 / 本州、四国、九州、新潟県佐渡島
分 類 / ユリ目 ユリ科 カタクリ属
和 名 / カタクリ(片栗)
学 名 / Erythronium japonicum
花 期 / 3-5月
生活型 / 多年草
分 布 / 北海道〜九州
石の下でメスを待つヒガシヒダサンショウウオのオスたち
昨夜、3月8日に開催するイベントの下見をしに、埼玉県の某渓谷に行って来ました。お目当てのヒガシヒダサンショウウオの卵嚢と成体を確認。ご興味のある方は、下記よりお申し込みください。
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