富士山の麓に春の蛾を求めて
- セロー
- 2021年4月26日
- 読了時間: 3分
更新日:2021年4月29日
四月某日。
黒マンバとセローはpöllö=ポッロさんに誘われて、とある本の制作陣の顔合わせに参加することになった。しかしこの顔合わせ・・・・・・会場が富士山麓の森の中で・・・・・・
というわけで今回モリマナの3人は、顔合わせを兼ねて静岡県の富士山でフィールドワークをしてきました。
目的は、そう、ズバリ、ガ!!!
春に舞うガを求めライトトラップによる誘引を試みます。
狙うはアズサキリガとタカオキリガ。まずはこの2種の食樹であるマツ科の木が生えたポイントに拠点を構え、トラップを設置することに。
しかし黒マンバとセローはライトトラップ経験の浅い未熟者。
プロの蛾ハンターの背中を見ながら手伝い、組み立てていくと・・・・・・

ババーン!!!
今回は贅沢にも2つの本格的なトラップを設置しました。ライトの総数はなんと15台!
空には煌々と光る月、時折パラパラと降る雨。条件が悪い中はたしてガは来るのか?
しばらく待っていると・・・・・・
バタバタッ
来ました!初めに飛来したのはエダシャクの仲間やネグロケンモン。
さらに数分後には・・・・・・

春のガの代表格、エゾヨツメ!
あまりに早いビッグネームの登場にシャッターを切る手が止まりません。

見てください、この青。セローが見たかった青です・・・・・・!

エゾヨツメとのツーショットにご満悦な黒マンバ
写真撮影に夢中になっていると、みんなが何やら集まっているので覗いてみると・・・・・・

折れた枝が付いてるだけじゃないか・・・・・・・・・・・・んんんん!!!
出ました!狙っていた空飛ぶ小枝、タカオキリガです。
見事なまでに表現された小枝ボディに感激。

正面から見ると、枝の断面に顔があるようで可愛い・・・・・・!
場も盛り上がってきたところに、ついに春の主役が舞い降ります。

圧倒的な存在感を放つ、一際大きなガ。イボタガです。
あまりの美しさに一同息を飲み、黒マンバのボルテージはMAX。
黒マンバ「Oh~oh my God・・・!! Unbelievable・・・!!!」

見てください、この青。セローが見たかった青です・・・・・・!!!
後半は飛来したガの撮影をしながらガ談義で盛り上がりました。
ここからは、セローが個人的に気に入ったガを紹介します。

アオバシャチホコ
重厚感のある金と銀がゴージャス。

シロテンシャチホコ
メタリックな抹茶スイーツカラーが渋い。

ミヤマゴマキリガ
薄緑、黒、白の斑模様がオシャレ。

ユミモンマルハキバガ
シックでスタイリッシュな弓模様がカッコいい。

キホソスジナミシャク
幾層にもなる並々模様にスッと走る黄色いライン、極め付けは猫目。
小さいながらも緻密な模様が美しい。
アズサキリガは現れなかったものの、タカオキリガや春を代表するエゾヨツメ、イボタガが見れ大満足のフィールドワークでした。
たった4時間で20種以上のガを見ることができ、大変勉強になりました。
今回、たくさんの種類のガを紹介しましたが、ガの仲間は現在日本で7000種近くいるとされています。
何かと嫌われがちな“ガ”ですが、皆さんもその多様さと美しさに圧倒されてみてください。
黒マンバはガの魅力にすっかり取り憑かれてしまったみたいですよ。
(セロー)
分 類 / 鱗翅目(チョウ目)ヤママユガ科
和 名 / エゾヨツメ
学 名 / Aglia jponica
前翅長 / 34-53mm
分 布 / 本州〜九州
*スペックは成虫のもの
分 類 / 鱗翅目(チョウ目)ヤガ科
和 名 / タカオキリガ
学 名 / Pseudopanolis takao
前翅長 / 16-18mm
分 布 / 本州〜九州
*スペックは成虫のもの
分 類 / 鱗翅目(チョウ目)イボタガ科
和 名 / イボタガ
学 名 / Brahmaea japonica
前翅長 / 44-55mm
分 布 / 北海道〜九州
*スペックは成虫のもの
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