締め切りに追われ、パソコンの前で悶々と原稿をつくっていると、「ギャウギャウ、ギャーギャー」と、騒がしいハクビシンの鳴き声。時計を見ると深夜2時・・・・・・何をしているのか気になり外に出ると、お隣さんのブドウ棚をハクビシンがあさっていました。
ガレージの上で警戒するハクビシン
急いでカメラを持ち出して、パシャリ!
ハクビシンは中国大陸南部・東南アジア原産の帰化生物で、渡来した時代ははっきりしていませんが、北海道大学によるDNAの遺伝子解析の結果では、東日本の個体は台湾西部集団、西日本の個体は台湾東部集団らしい。古くは在来種と考えられていた時代もあり、県指定の天然記念物や保護動物に指定されていた過去があります。ちなみに、額から鼻にかけての白い線が「白鼻芯」の名の由来です。
ハクビシンは雑食性で、昆虫や小鳥の卵、果実などを食べます。飯能では人家の屋根裏で繁殖し、騒音や糞害で問題になることもしばしば。また果樹園を訪れるために農業害獣とされ、2008年に飯能で被害を受けた果樹の圃場面積は、297haに及ぶらしい。
柵の支柱に残されたハクビシンの足跡
小生が住む住宅地では、ハクビシンのしわざ(痕跡)がいたるところで見つかります。しわざを探すポイントは、ハクビシンは高い所へのぼりおりすることが多いので、意識的に柱や雨樋の排水パイプなどの人工物を観察すると、簡単に足跡が発見できます。
今年は玄関を出るとテンがいたこともあったし、数年前にはシロマダラを住宅地内で観察したことも・・・・・・飯能の住宅地ってヤバいかも。それよりも今は原稿が進まずヤバい(笑)
(pöllö=ポッロ)
分 類 / 食肉目(ネコ目) ジャコウネコ科 ハクビシン属
和 名 / ハクビシン
学 名 / Paguma larvata(P. l. taivana 台湾亜種)
頭胴長 / 47-54cm
尾 長 / 37-43cm
体 重 / 1.8-4.3㎏
分 布 / 日本各地
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