春になると楽しみなのが、東南アジアなどから日本に帰ってくる鳥、ツバメです。
夏鳥として日本に渡ってくると言われますが、個人的には、ヒナは日本で生まれるので、日本に帰ってくると表現しています。
古くからツバメは縁起の良い鳥とされていて、大事にされてきました。その半面、ツバメをいじめたり、大事にしないと、不幸になるといわれます。
また、胸に火があるから赤いとか、喉から火を出すなどと言われ、秋田県や長野県、和歌山や岡山県などなど、日本各地で火を崇める鳥とされています。
巣材の泥をせっとと運ぶツバメ
公園にできた泥の混じった水溜まりなどを観ていると、この時期は巣の材料をとりにツバメがひっきりなしに訪れます。みな、泥や枯れ草などを嘴でくわえ、忙しそうです。
名前の由来のひとつが、この土喰み行動のツチハミが転訛したものとされています。
フクロウも古くから日本人に馴染みのある鳥
ツバメの鳴き声は「チュピチュピチュビーッ」と表現されますが、聞きなしといって、鳴き声を人の言葉に置き換えることがあります。
「チュピチュピチュビーッ」を「土食って 虫食って シブーイ」とします。ツバメの生態をよくとらえた、素敵な表現だな〜と、鳴き声を聴く度に感じます。
ちなみに小生のだいすきなフクロウの鳴き声は「ゴゥホウ ゴロッケゴゥホウ」ですが、聞きなしだと「五郎助奉公」や「ぼろ着て奉公」とされます。
ううむ、フクロウも生態に似合った聞きなしを考えてあげたいかも…・…。
分 類 / ツバメ目 ツバメ科 ツバメ属
和 名 / ツバメ
学 名 / Hirundo rustica
全 長 / 17cm
鳴き声 / チュピチュピチュビーッ
生活型 / 夏鳥
分 布 / 北海道南部以南
分 類 / フクロウ目 フクロウ科 フクロウ属
和 名 / フクロウ
学 名 / Strix uralensis
全 長 / 50cm
鳴き声 / ゴゥホウ ゴロッケゴゥホウ
生活型 / 留鳥
分 布 / 九州以北
Comments