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記事: Blog2_Post

冷たい渓流でさカエル!ブヨブヨの正体⁉︎

執筆者の写真: アンフィーアンフィー

今年もいよいよ、あのカエルが観察できる季節がやってきました!


毎年この時期になると、山奥の沢を登りながら石を優しく動かして、「ブヨブヨ」を探すのが僕の楽しみです。


石の下にいたぺったんこのナガレタゴガエル



「ほら、いた!」



他でもない、ナガレタゴガエルです。


飯能市のナガレタゴガエルは、春の訪れを感じつつも、ダウンを着込むほど寒さの残る2月の中旬頃から、まだ冬ごもり中の他のカエルよりも早く活動を始めます。

少し暖かい雨が降ったり、外の気温が高くなるなど、少しの水温の変化を感じ取って動き出していると言われています。(前の年の秋に沢にやってきてそのまま水中で越冬しますが、その年になって沢に降りてくる個体もいるような気がします。)


そこでオスとメスが出会い、大きな岩石の下や水が溜まった場所に卵を産みます。


後ろあしを使って泳ぎ出す


ナガレタゴガエルの特徴といえば、なんといっても上の写真のようなたるんだブヨブヨの皮膚です。

これは、繁殖の際長い間水中にいるので、皮膚の表面積を大きくし、皮膚での呼吸の効率を高めるためだと考えられています。

特に先に水場にやってくるオスは、卵を持っている分少し張りのあるメスに比べてブヨブヨ具合もひとしおです。なんとも愛おしいですね。


繁殖期以外に、まれに陸で見かけるときは皮膚はこのように伸びていないので、水中生活のための適応であることも納得です。


繁殖のシーズンがピークになると、沢のところどころにある水たまり(ふち)には、たくさんのナガレタゴガエルが集まってきて、もう大変!


そんな素晴らしい(⁉︎)景色を皆さんにも楽しんでほしいのですが、まだメスよりも先にやってくるオスを見かけるだけです。


でも大丈夫!!


これからやってくるピークに合わせて、ナガレタゴガエルを観察できるツアーを今年も行います!


なぜわざわざ寒い沢で繁殖をするのか?


どんなところで見つけやすいのか?


みなさんと沢を歩きながら、ナガレタゴガエルを中心にいろいろな生きものの不思議を一緒に紐解いてみませんか?


参加される方もそうでない方もまずは、ナガレタゴガエルを探す<練習をしてみませんか?


ということで下の写真で早速


ナガレタゴガエルを探せ‼


さあ、ど〜こだ?


みなさん、見つかりましたか?

こんなことをリアルでやってみたい方、

私たちのイベントでお会いしましょう!

(お申し込みはこちらから)

<日付は2月23日(月)、申し込みは前日22日まで>


(アンフィー)


和 名/ナガレタゴガエル

学 名/Rana sakuraii

分 類/無尾目 アカガエル科 アカガエル属

体 長/38-60mm

分 布/関東地方から中国地方の山間部

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