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記事: Blog2_Post
執筆者の写真森のフィールド学舎 168

モリマナ1月! 自然・生きもの推し!

pöllö=ポッロ


センダンの実をくわえて飛び去るヒヨドリ


冬木立を眺めていると、梢から垂れる複数の黄白色の実が目に飛び込みます。これは、西日本などの温暖な地域に自生するセンダンMelia azedarachの実。関東では自生は少なく、街路樹や公園木として植えられたりします。そんなセンダンが、1月の推しです。


飯能市の天覧山周辺に、センダンが植えられた場所があります。10月から実をつけていますが、すぐに鳥たちに食べられることはありません。冬本番となり、植物の実が少ない頃になってようやく、ヒヨドリHypsipetes amaurotisムクドリSturnus cineraceusが飛来して、乾燥してシワシワになった実を食べます。有毒成分を有する実なので敬遠されているのかもしれません。でも、実が少なくなった冬は、貴重な食べもののようです。



 

黒マンバ


冬の浅瀬にいたアオサギ


初日の出を見に行った際に発見! ご飯を探していたのか全く逃げませんでした。

ところで……なんで寒い時期に、ずっと水の中に入っても体は冷えないのでしょうか?


実は、サギやカモなどの足には「ワンダーネット」という特殊な血管の構造があるため、それを防いでいます。

血管には暖かい血液が流れる動脈と、外の気温に冷やされながら心臓に戻る静脈があります。ワンダーネットとは、静脈が網のように動脈に絡まることで心臓に戻る間で温められ、体の芯まで冷えないようにする体の戦略です!


体を震わせながら撮影していた黒マンバと訳が違います。流石生きものです……


黒マンバ


 

セロー


今回はお休み(泣)



セロー


 

蛇メタ師匠


この被写体、決して乾燥しきった肉じゃなくて、チャートという石です。最近、飯能市内のもので、何かしらイベントできないかな? と市内で思ってよく見かけるこの石に注目。火打石にも使われるチャートですが、どうも地方によっては、石器にも使っていたとか使っていないとか。ただ、加工は難しい!!磨くなら、水掛けながら丁寧に慎重に削るしかないみたいです。打製石器だと結構もろくて、本当に石器に使っていたんだろうか。。。?と思う今日この頃。

(蛇メタ師匠)


 

はかせ


ヨシ原でのんびりしていると「パキッ。パキッ。」という音。

よーく見てみると、小鳥たちがヨシの皮をめくって何かをしているようです。


ビワコカタカイガラムシモドキ(Nioonaclerda biwakoensis


ヨシの茎にくっついていたもの。萎びたあずきから白いわたわたが出ているような見た目をしています。ぱっと見、「生きもの?」となってしまいそうですが、カメムシの仲間のビワコカタカイガラムシモドキという昆虫です。

成虫(写真のすがた)で越冬し、集団で見られることが多いです。ヨシの師管から液を吸って成長し、2齢幼虫になる際に脚をなくすため、ヨシにくっついたまま生活します。


こんな見た目でも、しっかりと知ると「ちゃんと生きものなんだな」と実感し、その生態をもっと知りたくなります。繁殖とかどうしてるのかな。裏側とか見てみたい。


ちなみに、ヨシ原にいる鳥たちの冬のごはんとなる彼らですが、カイガラムシの仲間には「コチニール色素」として赤い着色料になり、食品に使われる種類もいます。


(はかせ)


 

アンフィー


無数のまんまる、トゲトゲ


飯能市の職場近くのモミジバフウの並木道。


コンクリートが見えないほどの落ち葉の絨毯も気づけばほどけ、

今は<マンマルイガイガ>が根元にたくさん!


これは立ち並ぶモミジバフウ果実で、トゲトゲとした球形です。先日の強風で一気に吹き落とされた彼らはかなり硬く頑丈で、引いた車のタイヤがパンクするほどだとか?


これが歩道に落ちていると少し厄介ですが、踏まないように避けながら、石ころのように蹴って遊ぶのが最近の僕の楽しみです。


モミジバフウストリートサッカー⁉︎


これが僕の1月の推しです!

アンフィー

 

ごぼう




昨年の4月に入間川で採取したスナゴカマツカ(撮影 pöllö=ポッロ


1月は1年の始まりの月、ということで1年の抱負を添えて今回はカマツカPseudogobio esocinusを紹介します。 

カマツカは淡水域の砂底を好む淡水魚です。口ヒゲが特徴的で細長くしたコイのような形をしています。体色は側面が銀白色で背面が黒っぽくシマドジョウの仲間に似た模様があります。この模様と背面が黒っぽいおかげで上から見ると上手く川底と同化してカモフラージュになります。近年の研究で3グループに分けられ関東のグループはスナゴカマツカ(Pseudogobio polystictus)と呼ばれるようになりました。

砂によく潜るので自宅で飼育していた個体は目だけ砂から出していることが多かったのですが、餌を与えると餌の匂いで砂から出てきて、砂ごと吸い込み、エラで餌をこしとって食べていました。すごくオンオフがしっかりしていました。

昨年は忙しく、しっかり今年1年はカマツカのようにオンオフをしっかりしてのんびりしながら頑張って魚を求めていこうと思います。

ごぼう

 

こゆき

冬もホトケノザ!

新しい1年が始まる1月。

神様仏様今年もいい年にしてくださーい! とゆうことで、1月の推しはホトケノザ (Lamium amplexicaule)です!


ホトケノザは雑草として有名で、花の下にある葉を仏様が座る台座(蓮華座)に見立てて名付けられたそうです。別名サンカイグサとも呼ばれ、畑や庭、道端などで目にすることができます。少し変わった花の形と、紫色が特徴でとても可愛い植物です!

ホトケノザは春に花を咲かせますが、今は冬。どうして..花が⁉


それは、地球温暖化など環境の変化が関係していると考えられます。昔は春に咲いていたのに、今は冬が適度な気温なのかもしれません。この写真は私の家の近くの群生している場所で撮影していて、みんな花が咲いていました。場所によって違うかもしれませんが、冬のホトケノザは、紫の花に霜が降りていてとても神秘的です!

皆さんの周りにも環境の変化で、花を咲かせる時期が変わってくる植物がいるかもしれません。発見したり、新しい魅力を探して見てくださいね!




こゆき


 

タビー


私の今月の推しは、ハクセキレイ!


ハクセキレイ(Motacilla alba lugens)はスズメ目セキレイ科に属され世界中に広く分布されています。こちらのハクセキレイは駐車場に居たところを撮影しました。


なぜ駐車場によくいるのかというと、車にぶつかって落ちた小さな虫などを食べているからなんです! とても賢いですよね^_^

また、昔から縁起の良い鳥といわれてきました。「幸福を運ぶ鳥」「神様の使い」など言われています。みなさんもぜひハクセキレイを探して観察してみてください!




タビー


 

ツキ



私の1月の推しの生きものは、ハトです!


え? なんでハト? となるかもしれませんが、この写真のハトさんは今、羽毛を立てて、寒さを凌いでいます。人間は寒くなると着こみますよね。ハトの羽毛はそれと同じ役割で、羽に空気を溜め込むと空気の層ができ、体温が逃げにくくなるそうです。ハト比較的寒さに強い生きものですが、冬はこのようにして暖をとっています。丸っこくてとても可愛いです。逆にはと言いますと、基本的に鳥の体温は40~42度なので暑さに強いんです。鳥の体温は飛ぶためにたくさんのエネルギーが必要となるため、高いそうです。


ハトスズメカラスは当たり前のように私たちの日常にの中にいますが、あまり着目しないですよね。でもしっかり見ると、何故丸くなって座ってるのか、カラスはなぜ黒いのか、疑問ばかり湧いてきます。そしてそれら一つひとつにしっかりとした理由があります。とても面白いです。皆さんも外に出てゆったりしている時に、鳥を観察したら沢山疑問が湧いてくるかもしれません!!


ツキ


 

ももたろう


僕の1月の推しは、ハサミムシです。(Dermaptera)


倒木の下落ち葉など、日が当たらないところでよく見かける身近な虫の1匹で益虫とも呼ばれています。ハサミムシは、昆虫界でも珍しく『子育て』をする生きもので、天敵が現れれば自慢のハサミでたまごを守ったりします。


そして羽化してきた子供のために、自分の命と引き換えの体を差し出した残酷な儀式(子供が栄養を摂るため親の体貪り喰らう)を行います。

その親心に感動したももたろうはそれを見つけたら、土に埋めてあげて手を合わせよく頑張ったと思ってあげる予定です。


(ももたろう)

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