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記事: Blog2_Post
執筆者の写真アンフィー

モリマナ恒例⁉︎探して数えろ!TKS調査ツアー!!

どうも〜!お久しぶり!両生類好きのアンフィーです!


Do you enjoy amphibians ?


ということで、16日の日曜日に開催した


<飯能にくらすトウキョウサンショウウオの生態を学ぼう!卵のうのカウント調査編>


の様子を紹介します!


今回のツアーに参加いただいたのは、

なんと14人!

この日のスタッフ、pöllö=ポッロさん黒マンバ先輩セローさんアンフィーの4人もやる気マックスでした!


気持ちの良いツアー日和です


この日の開催地の谷戸は、前日(もともとの開催予定日)の雨で足元がぬかるんでいたものの、頭上を覆う木々の隙間から、あたたかな光が差し込み、なんとも綺麗で気持ちの良い状態でした。


そんな中、まずはトウキョウサンショウウオ(以下TKS)の生態と谷戸とはどんな場所かを紹介しました!

はじめにお渡しした冊子を見てもらいながら、頭で覚えてもらったら、早速現場を見てまわることに!


卵のうがどんなものかをみんなでチェック


そうそう!その場所では、2月に<産卵地の保全作業編>を行っていて、今回実に3組、6名の方がそのツアーに続けて今回も参加していただきました!

(以前のブログ・保全活動day1 保全活動day2 )


そんな水場のどんなところによく産卵するかなどを説明しながら、TKSが産んだ卵のうの中の卵の数をカウントする調査のイメージをどんどん沸かしてもらいます!


長靴を履いて、準備ができたらいよいよ卵のう探し開始〜!!


初めはみんな同じ場所からスタートしましたが、だんだんとそれぞれ自由に探したいところで動いてくれるようになりました(笑)


するとすぐに、


「うわーっ!やばい〜」


声のする方を見てみると、足がはまって動けなかなっている参加者が!


そうなんです。僕らの目指すTKSの卵のうの前に立ちはだかるのは、ぬかるんだ湿地や足元の緩い水たまり。

僕たちスタッフはみんな、胴長や股下まである長靴を履いていて安心でしたが、何人かの参加者は止水(流れがないか、ほとんどない水)に産卵するTKSの調査の洗礼を受けていました(笑)。


それでも、その体験がTKSのくらしを理解するのにつながればとても嬉しいです。


卵のうを探すのは楽しいけど、その中の数十個の卵を数えるのは、なかなか大変な作業です。主に親御さんや年上の子達にやってもらいました。みんな一度はやってみてもらえたかな?


一匹のメスが2つの卵のうを産むので、分かりやすいようにおきます


2月のツアーに参加してくれた兄妹も頑張ってくれました!


お昼休憩の後半には、みんなで振ってできる、科学アイスを作って食べました。甘味をみんなで食べるのが、TKSツアーの楽しみであり、僕らにとっては売りですが(笑)、用意してくれた黒マンバ先輩が何かを間違え、甘さ控えめのアイスが出来上がりました。


「全然甘くな〜い!」

「味ないじゃ〜ん!」


そんな声が聞こえてきたとか、こなかったとか(笑)


塩辛い⁈アイス(シェイク)に悶絶する黒マンバ先輩とS君


味はさておき、みなさん楽しそうにしてくれていて、一安心。


午後は、残りの水場の回収と午前でカウントが終わったものを水場に戻す作業でした。

みんなで分担しながら、うまくできていたと思っていたら、あっという間に時間がきて、空から雷の音も聞こえてきて、これはまずい!

最後は少し駆け足でまとめました。


今回のツアーを行った場所は、数年前から保全作業を行なってきたところで、年々TKSの産卵数が増えてきています! 今年は特に、大きな水たまりを創ったり大きく手を入れて、水も谷戸の下の方まで溜まるように状態が変わりました。


ツアー終了後にまとめたところ、



今シーズンの記録は、


●全ての卵のうの数 165個(82.5対)

●卵のう内の卵の合計 4716個(その内死卵が373個)

 →ひと卵のうあたりの卵の平均 26(少数第一位を四捨五入)

 →ひと卵のうあたりの死卵の割合 8(少数第三位を四捨五入)


ちなみに昨シーズンは、


■全ての卵のうの数 183個(91.5対)

■卵のう内の卵の合計 5079個(その内死卵が34個)

 →ひと卵のうあたりの卵の平均 28(少数第一位を四捨五入)

 →ひと卵のうあたりの死卵の割合 0.7(少数第四位を四捨五入)



この結果を見ると、去年よりは減っている印象。死卵の割合も大きく増えてしまっています。

はっきりとした理由は分かりませんが、産卵が始まるギリギリまで、作業をしていたのが影響したかもしれません。(来シーズンはもう少し早めに終わらせなければ)

それでも、すでに卵から出ている(ハッチアウト)個体もいたので、数えられないところでまだまだあったかもしれません。


なにしろ、今回数えた卵が水場で成長して、変態し陸上生活を経て、また繁殖のために水場に戻ってくるのが、とても待ち遠しいですね!


もちろん次のシーズンも保全活動は行いますし、もしかしたら、卵から出て水の中ですくすく成長する幼生を観察するツアーをやるかもしれません!?


ツアーの中で見つけた、メスの成体


今後のモリマナにもご期待ください!


参加者のみなさん、一緒に保全活動をしてくれて、本当にありがとうございました!

来年もたくさんの方々と一緒にできることを楽しみにしています!


(アンフィー


分類 / 有尾目 サンショウウオ科 サンショウウオ属 和名 / トウキョウサンショウウオ 学名 / Hynobius tokyoensis 全長 / 80-130mm 分布 / 本州(茨城県と群馬県を除く関東地方)




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