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記事: Blog2_Post
執筆者の写真森のフィールド学舎 168

モリマナ12月! 自然・生きもの推し!

pöllö=ポッロ


早朝、裸地に沸き上がる地霧


2023年も最後の月になりました。体と寒さが馴染む前に冬本番になってしまったので、夜な夜なフィールドに出る際には、例年よりもちょっぴり厚着をして忍んでいます。そんな12月の推しは、地霧です。


地霧は、土壌中に含まれた水分が太陽によって温まることで水蒸気として地上に現れ、目の高さほどを漂う霧(高さ2m以下)のことを指します。早朝、沸き上がる地霧を注視すると、チンダル現象とまではいえませんが、漂う霧の中に光の進む道筋がぼんやりと見え隠れして心躍ります。



 

黒マンバ


ハシブトガラス冬の水浴び⁉


かなり冷え込んできたこの時期ハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)水浴びをしていました。顔を水に入れ、体を震わし全身を濡らすその姿に驚き!

冬に⁉ と思いますが、鳥にとって水浴びは寄生虫やほこりなどを落とす必須活動。このカラスも写真のとおり水浴びを激しく行っており、まるで水面に穴をあけようとするドリルかのようでした……

水辺では冬でも、様々な生きものに出会うことができるのです‼

黒マンバ


 

セロー


朝食べた奇妙な生き物


最近は多忙でフィールドに出れていないので、今回の推しは朝食べた釜揚げシラスから

写真は、その中から見つけた甲殻類の幼生。

おそらくカニのなかまのゾエア幼生といわれる形態です。全長1mmながら、テトラポッドのように四方に伸びるトゲと、綺麗な複眼が見て取れます。

スーパーなどで買った釜揚げシラスちりめんじゃこの中には、様々な生き物が混ざり込んでいるので、よかったら探してみてください!

(セロー)


 

蛇メタ師匠



12月、冬な感じですが、北海道出身の私にはやや物足りない関東地方の冬。ただ、もうかれこれ20年以上も本州にいるので、落ち葉をたくさん見ると、「あぁ冬だなぁ。。。」と思ってしまう様になりました。

ということで12月の推しは「落ち葉」。ただし、写真の真ん中に、作成した看板の土台が写ってます。


(蛇メタ師匠)


 

はかせ


コムカデの一種

土の中にはたくさんの小さな生きものが生息しています。僕の12月の推しは土壌動物コムカデです。真っ白な体に特徴的な長い数珠状の触角持っています。大きさは10mmほどですが、土の中ではその白い体はとても目立ちます。


まるでムカデとシロアリを合体させたような姿で、かっこいいとかわいいが混在しています。僕の推しポイントはです。一見すると尖がっててクールです。しかし、写真を拡大してみるとわかるかも知れませんが、ちゃんと節があり少しよわよわしく感じます。たまりませんね。


ちなみに名前にムカデと入っていますが、見た目が似ているだけで別の生きものです。


(はかせ)


 

アンフィー


落ち葉とクビキリギスのコントラスト


たくさん落ちてきた茶色の落ち葉は、冬らしいとても落ち着いた色。

その中に久しぶりに鮮やかなを見つけました。


「12月にバッタがいるんですか⁉」そう!彼らは成虫越冬


ひょいっと掴んでみても、秋までのように赤くて立派なアゴを動かすことはありませんでした。寒さを凌ぎ春が来たら、彼らにはまた、恋の季節が訪れます。それまでもうしばらくの辛抱だね。


きっと、静かな「冬」があるから、「春」に会えると嬉しいんだと思います。


アンフィー

 

ごぼう


奥からオイカワ、ウグイ、カワムツ(画像・pöllö=ポッロ)


ごぼうです。皆さんは寒バヤという言葉をご存じでしょうか。ハヤというのはウグイ、オイカワなどの小型で素早く泳ぐコイ科の淡水魚をまとめて呼んだときの呼び方です。

かつて関東では特にウグイをホンバヤと呼び、食べていました。ウグイの旬はとされ、冬にとれるウグイを寒バヤ(かんばや)と呼んでいたそうです。


ごぼうはウグイを冬に食べたことがあるのですが、やわらかな白身が特徴的で、塩をふるだけでとてもおいしかったです。寒い夜に外で食べる寒バヤはほくほくとしていて温かさを感じさせました。


ごぼう

 

こゆき


今月の推しは冬にかかせない庭のみかん


こゆきです! 私は「こたつにみかん」で今年の最後を過ごします。

私の庭のみかんは、少し酸味が強いですがとても美味しいです! みかんの皮をお風呂に浮かべたり、食べる前に顔を書いたり、みかんの剥き方で性格がわかったり⁈


寒くなってくる12月をまったり過ごすにはみかんが一番!

クリスマスカラーで目がチカチカしてきたら優しいオレンジ色で癒やされてくださいね〜


こゆき


 

タビー


私の12月の推しは「椿」


「つばき(椿)」は漢字に春がつきますが、実際は12月から3月頃にかけて花を咲かせます。寒い冬に咲かせる花は鮮やかでとても美しい!


椿の花といえば、花びらが散るのではなく花ごと落ちるのが特徴です。みなさんも道端に椿が落ちているのを見たことがあるかと思います。綺麗なまま落ちている姿は、なんだか寂しくなったりもします。


ですが! 花ごと落ちる理由として、子孫繁栄が関係しています。花びらの隙間からを吸われると椿は交配ができなくなります。なので、花びらをつなげたままにすることで正面から鳥にを吸わせることができます。これは椿の子孫繁栄の戦略です! また、鮮やかな色の花は呼び寄せる効果があるのです。こうすることで、美しい花を咲かせることができます。椿を見かけた際はぜひ観察してみてください!


タビー


 

ツキ


モミジバフウとモミジの紅葉した落ち葉


今回私が推しにしたものは、紅葉したモミジバフウです! モミジバフウは分類でいうと、ユキノシタ目フウ科フウ属の落葉高木で、日本では最大25m程ですが、原産地では40mを超えるものもあるそうです。写真を見てわかる通り、葉っぱが手のような形をしていて、モミジと似ていますね。


ちなみに、皆さんは、モミジカエデの違いはわかりますか? 私も気になり調べたところ、葉の切れ込みが深いのがモミジ、浅いものがカエデと呼ばれることが多いようです。どちらもムクロジ目ムクロジ科カエデ属です。 


今回のモミジバフウ、形はモミジの葉に似ていますが、カエデのなかまではありません。 漢字では「紅葉葉楓」と書きます。 かっこいいですね!!


紅葉時期は、11月上旬から紅葉し始めて、11月中旬には見頃を迎えるそうです。今の時期は葉が落ち始めていました。ですが今回、紅葉した葉は落ちた後も綺麗なのだと初めて思いました。まるでレッドカーペットの様! 皆さんも紅葉の時期になったら木に生っている葉だけを楽しむのではなく、落ちた葉たちの色とりどりのカーペットを、ぜひ歩いてみてください♪ 


(ツキ)

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