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モリマナお題でPON! テーマは「潤い」

pöllö=ポッロ


「潤い」と聞いて、まっ先に思いついたのがスイカズラLonicera japonica


5月から6月、野山を歩いていると湿気た空気に混じり、甘い香りがねっとりと体にまとわりつく。ああ、スイカズラが咲いているな……と、香りでその植物の存在に気づく。そして、甘い潤いに体も心も満たされる。


スイカズラは、葉の基部から白い2本の花を咲かせるが、花はやがて黄色く変わる。このことから、金銀花(きんぎんか)と呼ばれる。また、半常緑つる性植物のため、冬も落葉せずに一部葉を残すことから、冬を耐える意味で、忍冬(にんどう)の別名をもつ。ちなみにスイカズラは漢字で吸葛と書くが、これは花を引き抜き甘い蜜を吸う子どもの遊びからついた和名。


スイカズラは、古から人々を甘い香り姿で魅了してきたからこそ、いろいろな呼び名をもつのだろう。甘い香りは夜になると強さを増し、人だけではなく、蛾を惹きつける。



 

黒マンバ


黒マンバにとってのこの時期の潤いは「樹液場」です。


6月中旬ともなれば、ノコギリクワガタ(Prosopocoilus inclinatus)やコクワガタ(Dorcus rectus)なども姿を現します。しかし、本命はオオスズメバチ(Vespa mandarinia)……子どもたちに昆虫を教え、標本にするため、pöllö=ポッロさんに教えてもらった樹液場へ日夜、通っています。


フィールドワークをしていると、たまに香ってくる樹液は私にとっての初夏の知らせでもあります。


黒マンバ


 

セロー


お休み


セロー

 

蛇メタ師匠


潤いって難しいテーマですが、その根源たる水。


雨翌日の天覧山付近で1枚。低いところへ流れる液体特有の現象で、木道階段へ流れ込む様子。写真の様に雨の後に晴れた日はヘビ類観察の絶好の機会となります。


この後、アオダイショウ、シマヘビ、ヤマカガシが出てきていました。


(蛇メタ師匠)


 

はかせ


ヒルゲンドルフコウガイビル(Bipalium hilgendorfi)と ナミケダニ科の一種


雨上がり。地面も空気も潤ってくると、コウガイビルが姿を見せ始めます。みずみずしい体は「潤い」そのものです。


コウガイビルヒルではなくリクウズムシの仲間。ミミズやナメクジなどを捕食します。

ちなみに、コウガイビルの上にいるのは、ナミケダニ科の一種。昆虫や他のダニを捕食します。どちらも血を吸うことはありません。


コウガイビルの卵は黒真珠のように美しいと聞きます。いつか見てみたいな。

はかせ


 

アンフィー


両生類にとって、必要不可欠な「潤い」。


水の外に産卵するシュレーゲルアオガエルの卵は、乾燥から守るために、弾力のある白い泡に包まれています。


卵自体、初めはカスタードクリームのような色で、少しずつ黒っぽくなっていきます。

これからの梅雨の時期、きっとカエルの産卵は加速することでしょう!


        (アンフィー

 

gallois=ガロア


お休み


 (gallois=ガロア







                      





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