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ニホンアナグマの巣材運び

ニホンアナグマは、丘陵地から山地に暮らす、がっちりした体軀の夜行性動物です。

巣穴に巣材を運び入れる子育て中のニホンアナグマのメス


イヌ科動物タヌキと混同されますが(通称名のムジナも混同される)、ニホンアナグマはテンやオコジョ、カワウソやラッコなどと同じイタチ科動物です。おもにミミズなどの土壌動物や小動物を捕食しますが、雑食性のため果実なども食べます。

竹林に現れたニホンアナグマ


埼玉県では、初冬から春先まで巣穴(巣穴全体でセットと呼びます)で冬ごもりをしますが、暖かい日には外に出て活動することもあります。西日本などの温暖な地域では、冬ごもりをせずに周年活動するようです。


動画は子育て中の巣穴で、メスが巣材の落ち葉を抱え、後退りしながら巣穴に運び入れるところです。ちなみに、ニホンアナグマは巣穴を掘るときにも、後退りしながら土を外に出しますが、土を押し出すという誤認情報が目に付きます。本の間違った情報が孫引きで横行してしまったせいかしら。生きものの生態は、しっかり自分で確認しないとね。

(pöllö=ポッロ)


分 類 / 食肉目(ネコ目) イタチ科 アナグマ属

和 名 / ニホンアナグマ

学 名 / Meles anakuma

頭胴長 / 57.6-68.2cm

尾 長 / 12-15.8cm

体 重 / 4.6-9㎏

分 布 / 本州〜九州(日本固有種)

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