来週のエコツアーの下見のため、黒マンバとコジコジの3人で天覧山周辺を散策。当日のコースやネライなどを話しながら、早春の野山を歩くのは気分がとてもイイ。とは言っても、小生は当日、スタッフとして参加しないので下見要員。
水辺は早めに春が訪れるので、池のまわりをグルッと巡る。ここ数年、見る機会の減っていたニホンイタチのフレッシュな足跡がてんてんと残されていて、気分が高まる。
水の中には、ヤマアカガエルのおたまじゃくしが流れ込みに集まり、ふ化を待つ卵塊も多数ありました。
水辺に残ったニホンイタチの足跡
アカガエルのなかまは、冬から春先に産卵を済ませる種が多くいます。氷が張るような寒い時期に、いったいなぜ? 寒い時期であれば、おたまじゃくしの敵も少ないし、他のカエルが冬眠から目覚める前にふ化していれば、食べものや空間の競合で優位になれる・・・・・・などなど、いろいろな理由が考えられます。生きものってスゴいね。
ヤマアカガエルの卵塊
コジコジが、ふだんは行かない休耕田の奥もコースとして考えられないかと言うので、やぶ漕ぎ&泥にはまりながら奥へ向かう。ケモノのしわざが多く見つかったので、当日、黒マンバがここでケモノの話しを参加者の方に披露するらしい。頼もしくなったねぇ。奥から戻ると、先月のエコツアーに参加していただいたご家族とばったり遭遇。フィールドでの出会いって、ほんと嬉しい。
お昼休憩を挟み、午後の下見は2人で進めてもらい、小生は午後からヌケて別行動。ちょっと気になることがあり、ニホンジカのヌタ場にトレイルカメラを仕掛ける。狙った映像が撮れるといいのだけれども。
ニホンジカが利用中の大きなヌタ場
夕方、再度2人と合流して、下見を踏まえたエコツアーの具体的な進行の打ち合わせに参加。そんなこんなしていると、モリマナ新メンバーのセローからLINEが入る。内容は、トウキョウサンショウウオの卵嚢と成体の死がいを発見したとのお知らせ。「おぉ、さすが」と、思わず声がもれる。
お腹がパンパンのトウキョウサンショウウオのメス
エコツアーの下見&打ち合わせが済むと居ても立っても居られず、そのままトウキョウサンショウウオ観察に突入。
黒マンバがセローに卵嚢を発見した場所を電話で聞きながら探しているが、なかなか見つからないで右往左往している。それを横目に、1セット卵嚢を発見(笑)卵の数は42:46。卵の数を数えていると、昨年の卵嚢調査の記憶がよみがえる。
産卵したばかりの卵嚢
大きな谷を挟んだ別の休耕田に入ると、卵嚢2セットとお腹がパンパンのメス、オス2頭を確認。卵嚢は産みたてで、まだ膨らむ前のものもある。ここ数日の暖かさや雨の影響でスイッチが入ったかな。飯能のトウキョウサンショウウオの産卵シーズンイン、心躍るね。
(pöllö=ポッロ)
*2020年春、モリマナで行ったトウキョウサンショウウオの調査記録(5.5.1)は、
コチラで閲覧することができます。
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トウキョウサンショウウオ研究会
分 類 / ネコ目(食肉目) イタチ科 イタチ属
和 名 / ニホンイタチ
学 名 / Mustela itatsi
頭胴長 / ♂27.8-36.9cm・♀23-26.5cm
尾 長 / ♂11.2-15cm・♀9-10.5cm
体 重 / ♂2.7-6kg・♀1.1-1.8kg
分 布 / 本州〜九州(自然分布)
分類 / 無尾目 アカガエル科 アカガエル属
和名 / ヤマアカガエル
学名 / Rana ornativentris
体長 / 40-90mm
分布 / 本州〜九州
分 類 / クジラ偶蹄目 シカ科 シカ属
和 名 / ホンシュウジカ(ニホンジカ)
学 名 / Cervus nippon centralis
体 長 / 90-200cm
肩 高 / 130-160cm
体 重 / 50-85kg
分 布 / 本州〜九州
分類 / 有尾目 サンショウウオ科 サンショウウオ属
和名 / トウキョウサンショウウオ
学名 / Hynobius tokyoensis
全長 / 80-130mm
分布 / 本州(群馬県を除く関東地方と福島県の一部)
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