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記事: Blog2_Post
執筆者の写真pöllö=ポッロ

タヌキのためフン場詣

ナチュラリストの盛口満さんからタヌキのためフン場を見に行きたいと連絡があったので、予定を合わせて一緒にフィールドワーク。そこに、いきもの写真家の安田守さんも駆けつけてくれました。


タヌキのためフン場とは、タヌキの家族や仲間が、同じ場所にフンをするためにできる「溜めフン」で、家族や仲間同士のコミュニティのような場所に利用しているとされています。

言わば、フンのコミュニケーションってところでしょうかね。

朽ち木から生えたキノコに集まる生きものを探す盛口さんと安田さん


おふたりとは10数年、毎年1冊、一緒に本づくりをしているけれど、3人で会うのは久方ぶり……の筈ですが、まったくそんな気がしないからおもしろい。


盛口さんは沖縄から、安田さんは長野から遠征してきたので、暮らしている場所の季節の話を聞いているだけでもワクワクします。やっぱり日本列島は長いね〜と、改めて納得。


自然や生きものトークを楽しんでいると、あっという間にタヌキのためフン場に到着。

タヌキのためフン場


タヌキのためフン場を覗きこむと、キラキラと輝く、センチコガネとオオセンチコガネが目立ちます。まだこの時期は、彼らが働いてくれることで、フンはあまり目立ちません。

これが冬になると、分解する生きものの活動がゆるくなるので、フンが残っていることが多くなります。


タヌキのためフン場は、林道わきを入ったところやひらけた尾根沿いで観察することが多いのですが、「こんな場所に!?」と、おどろかされる環境で見つかることもあります。

変わった場所で見つけたタヌキのためフン場


上の画像はタヌキのためフン場で、左上から時計回りに「木の上」「舗装道路」「工事現場」「絶壁の岩場」で見つけたもの。かなりバリエーションに富んでいます。


ちなみに下の映像は、明るい時間帯にフンをしに現れたタヌキ。


それにしても、久しぶりの盛口さんと安田さんとのフィールドワークは楽しかった〜。


今から30年以上前に、pöllö=ポッロが通っていた私立学校で理科の教員をしていた盛口さんと安田さん。今でもこうしてフィールドワークをしたり、本づくりができるのは、ほんと幸せなことだね。


人の出会いは大切だと、心から思う今日この頃。もちろん生きものとの出会いもね。


分 類 / 食肉目(ネコ目) イヌ科 タヌキ属 和 名 / ホンドタヌキ 学 名 / Nyctereutes procyonoides viverrinus 頭胴長 / 50-60cm 尾 長 / 15-25cm 体 重 / 4-10㎏ 分 布 / 本州〜九州

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