先日、pöllö=ポッロ氏よりこんな写真が送られてきました。
見事なヤマカガシのメスです。しかも、ここまで育つのに結構な量のアズマヒキガエルを食べてきたのでしょう。
しかし!!
この写真を送ってきた時に、
「(胴体中央部の)ウロコの列数は?22列?」
なんて言っておられたので即答で「19列!!」と。
勘の鋭い方は何となく気付いた方もいるかもしれません。
本州産、もとい九州以北の日本のヘビは胴体中央部の体鱗列は奇数なのです。
理由は、背中線上のウロコは1列だからです。
なので、背中線の脇から腹板脇まで左右とも同数である訳なので、ヤマカガシでは「9+1+9=19」となります。ちなみにおさらいの意味も込めまして本州産ヘビでは以下の通りです。
タカチホヘビ:23列
シロマダラ:17列
ジムグリ:21列
アオダイショウ:23ないしは25列
シマヘビ:19列
ヒバカリ:19列
ヤマカガシ:19列
ニホンマムシ:21列
となります。
もちろん海外ではカサントウなどで偶数の列数を持つヘビもいます。
さてここでアオダイショウの列数が2通りあるのが分かりますが、これがここ最近の自分の研究テーマで、「埼玉県では、どっちが多い?」を明かす事を目標としています。
今のところ23列が大多数。
ただ1個体のみ秩父方面で25列を記録していましたが、ついに先日、飯能市でも25列の個体を発見し、埼玉県で個人的発見で2例目。
果たしてこれが地域によっての特有なものなのか?はたまた単純に個体差なのか?
未だに謎のままですが、同所的に23列の個体もいたので、後者なのかな・・・?と最近思い始めているところです。
(蛇メタ師匠)
分 類/有鱗目ナミヘビ科ヤマカガシ属
和 名/ヤマカガシ
学 名/Rhabdophis tigrinus tigrinus
全 長/60〜150cm
分 布/本州、四国、九州、大隅諸島まで
分 類 / 有鱗目 ナミヘビ科 ナメラ属
和 名 / アオダイショウ
学 名 / Elaphe climacophora
全 長 / 110-200cm
分 布 / 北海道〜九州と周辺の島
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