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記事: Blog2_Post
執筆者の写真アンフィー

アンフィーとの出会いは、突然に。

どうも~!両生類好きのアンフィーです。


先日、gallois=ガロアさん、pöllö=ポッロさん、黒マンバ先輩と一緒に、植物の種子を目当てに秩父市でフィールドワークをしていました。

植物と聞くと、正直僕には、まだとっつきにくい世界。それでも新しい出会いや発見が待っているかもしれないから、いくしかない! ということで、急遽連れていってもらうことになったのです。が、ちょっとその前に、


「アンフィーを探せ!3」の答え合わせをしなくては!(前回のブログはこちら


前回は二本立てだったので、続けて発表します。どうぞ!


落ち葉の積もる林床を"歩く"アズマヒキガエル


少し流れのある水路脇にいたのは、2匹の(ムカシ)ツチガエル


やはり、3回目にして難易度もそれなりのものだったのではないでしょうか。

少しわかりにくいので、それぞれアップの写真も紹介しますね。


赤い模様が入った若い個体 握り拳よりも小さい


ヒキガエルの仲間といえばやはり、ずっしりとした体を支える立派なあしとのそのそと歩く姿。


ン~~、かわいい~~♡」結構推しです。


それでも逃げようと必死なときは、しっかりジャンプもするんですよ! まあ、かなり重みのある感じですが(笑)。


近づいても動かず、完璧に被写体をこなしてくれました(笑)


このカエル、みなさんは知っていますか? 今まではツチガエル(Glandirana rugosaに含まれていた種で、「つっちーなんて愛称で呼んでいましたが、今年の8月に発表された愛知教育大学などの研究チームによる論文で、新たにムカシツチガエル(Glandirana reliquiaとして記載されたんです。

(詳しくはこちらをご覧ください。愛知教育大学 新種・ムカシツチガエルを発見


ツチガエルは、本州、四国、九州及び周辺の島に広く生息していますが、その中でも特に、一部の東北の太平洋側地域と関東地方に生息しているものを遺伝的な性質が異なることから、新種(ムカシツチガエル)としました。この個体も埼玉県飯能市で撮ったものなので、以前と同じカエルでも呼び名(和名)が変わってしまったわけです。新しい愛称を考えなきゃですね。


ということで、次回の「アンフィーを探せ!」もお楽しみにしてください!


さて、フィールドワークの話に戻ります。

 基本的なスタイルは車の中から窓の外を観察し、面白い種子や実がないか探すというもの。gallois=ガロアさんとpöllö=ポッロさんが何やら盛り上がっているのを、後部座席から不思議そうな顔をして見ているに、黒マンバ先輩が、こういうものがあって、あんなところが面白いんだよ! などと、度々状況を説明してくれるという時間が流れていました(笑)。そして、3人が気になるものがあると、脇に車を停めて、僕も一緒に近くまで観察しにいきました。何度もあった下車のタイミングのひとつで、あの人のあのセンサーが反応しました。みなさん思い浮かべてください、ここは標高の高くて涼しい(というより寒かったですが泣)秩父の山道


gallois=ガロアさん「これ、(ガロアムシ)いるな~!」


そうそれは、gallois=ガロアさんのガロアムシセンサー

ガロアムシは、こんな環境の礫(れき)がたくさんあるような場所にいるようです。

少し前にガロアムシの幼虫を見てから、僕もちょっぴり興味が湧いてきて、また見てみたいと、一緒になって斜面の石を手あたり次第めくっていたときでした。


gallois=ガロアさん「お、出たっ!」


アンフィーガロアムシか!やったー!」


はそう思い、少し離れていたgallois=ガロアさんのもとへ近づきました。ただ、ガロアムシを見つけたときとは少し違うような雰囲気を感じて、なんだろうと首をかしげながら見た、ちょうど今めくられたであろう大きめの石の下にいたのは、思いがけない生きものでした。


アンフィー「おおー-っ!」


こ、これは!!!!


ツヤツヤで4本のあしがついた細長いシルエット。両生類好きの僕は思わず大きな声を出してしまいました。幼生しか見たことがなかったこの生きものは……(恥ずかしながらそのとき、少しの間名前をド忘れしてしまいました💦)


そう、ハコネサンショウウオ

もう、種子も果実も、ガロアムシも忘れてハコネサンショウウオに夢中でした(笑)。


赤っぽいというか、オレンジというか、鮮やかな体色に、細長い体とそれと同じくらいある長い尻尾。それに、ぎろっと大きな目(カバー画像がわかりやすいです)。これは間違いないだろう! 僕たちが上を歩いているような石の裏側にひっそりと存在している彼ら。このあたりのを全てひっくり返したら、どれくらいいるんだろう? 肺を持たず、皮膚呼吸だけで生きていたり繫殖期以外も水場で姿をみられる? (日本の小型サンショウウオの仲間は基本、繫殖のシーズン以外は陸上で生活しています)らしかったり、見たこのがない生態、気になることがいっぱいです! 

興奮で気づかなかったのですが、耳を澄ますと水が流れる音が聞こえてきます。ここから100mほど先かな? また来てみたいですね!


気づけばみんな夢中になっていて、撮影タイムに。すぐに石の隙間に潜り込もうとするので、キッチリ全身が写るようにするのは少し大変でした。そんなこんなでしばらくそこにいると、枝葉が積もり大小のゴロゴロした石と、その表面には苔がびっしりと生えているような湿り気のある環境です。ハコネサンショウウオの生息地を、感じることができましたが、すぐ足元は崖なので、人間が立ち入るには油断できない場所でした。

(カバー画像含め、3枚の写真はgallois=ガロアさんが自慢のカメラで撮ってくれたものです。)突然のアンフィー(両生類)との出会いにもう、嬉しくなっちゃいました!


刺激されて、尻尾から何やら白い粘液が。威嚇の意味があるのかな?


今回のフィールドワーク、ハコネサンショウウオの印象がほとんどでしたが(笑)、不思議な形のドングリや、とっても大きなカエデの仲間の種子、よく燃える樹皮などたくさんの面白い植物に、無事ガロアムシの成虫も観られて、大満足でした!


アンフィー「両生類ってやっぱり、かわいいね!面白いね!」


アンフィー



分 類 / 無尾目 ヒキガエル科 ヒキガエル属

和 名 / アズマヒキガエル

学 名 / Bufo japonicus formosus

体 長 / 4.3-16.2cm

分 布 / 北海道南部~本州東北部


分 類 / 無尾目 アカガエル科 ツチガエル属

和 名 / ムカシツチガエル

学 名 / Glandirana reliquia

体 長 / 3.7-5.3cm

分 布 / 東北地方太平洋側~関東地方


分 類 / 有尾目 サンショウウオ科 ハコネサンショウウオ属

和 名 / ハコネサンショウウオ

学 名 / Onychodactylus japonicus

体 長 / 13-19cm

分 布 / 本州、四国の山地

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