top of page
記事: Blog2_Post
執筆者の写真アンフィー

ゆく河の流れは絶えずして

どうも〜!両生類好きのアンフィーですっ!!


Do you enjoy amphibians?


ということで、遅くなりましたが、21(日)に開催したツアー報告をします!


ありがたくも、18人の参加者を迎えた川ツアー、

<川は遊びや生きものの学び場〜名栗川リバーウォッチング〜>


スタッフは、gallois=ガロアさん、pöllö=ポッロさん、黒マンバ先輩、と、助っ人としてきてくれた魚大好き高校生のU君でした。


今回はみなさんにイベントの様子をビジュアルで伝えたいので、写真多めで行きますよ〜!


流れは大きく分けて、午前と午後の活動で、

午前はみんなで釣りをしました。


釣りと言っても、水の中に糸を垂らしてリールで巻き上げるものではなく、竹竿に糸をつけた竿を横に倒して、それを半分水につけた状態で前後に動かして魚を誘うスタイル。これは<ピストン釣り>というやり方です。


こんな風に竿は寝かせます


ここでのポイントは、針につける餌を自分たちで見つけること。

そう、川の石をめくってみるだけで、そこにはたくさんの生きものがいるんです。

例えば、ヒゲナガカワトビケラの幼虫はイモムシ型で餌にはもってこい!他にも平べったかったり、細長かったりするカゲロウ類の幼虫でも釣ることができます。


そんな現地調達の生きた餌を使うと、運が良ければすぐにヒットします。


やった~!ゲット〜!!


釣れたのは、オイカワ、カワムツ、ウグイの3種。それぞれの特徴や食材としての味などをU君を筆頭に伝授しました。よく観察すると、ヒレの色やウロコの模様に違いがあって面白いです!


プールに捕まえた魚を入れて、観察しました


少し名残惜しい気持ちもありましたが、気づけばあっという間にお昼の時間。みなさんに持ってきてもらったものに加えて、災害食作り体験ということで、ポリ袋で作るカレーを食べました!


ニンジン、ジャガイモ、タマネギの具材を、火が通りやすいようになるべく細かくするのが美味しく作るコツです。


皆さん一緒にやってもらいました


食材とルウを一緒に煮込むこと20分。出来上がったものを持ってきたご飯の上にかけて食べてくれました!


とっても美味しそう


お昼休憩中、河辺の草地に生息する面白い昆虫も見つかりました!


11星のアイヌテントウ


お腹を満たしたら、午後はガサガサで川の生きものを捕まえます。


ここでのポイントは網の使い方です。

下の写真のようにして、川底の石や生きものがいそうなところを文字通りガサガサ(ひっくり返したり刺激)して、それを流れの下で構えている網に迎えてあげるイメージです。


gallois=ガロアさんの網の使い方に注目


つまり、網は立てて支えておくだけ

このやり方でたくさん捕まえられます!


それぞれでやってみた後は、みんなで協力して、一網打尽作戦!


一網ではありませんが、狙ったエリアを打尽します


「行くよー!せーのっ!」


1人でやるよりもたくさん捕まえらたはずです!

捕まえた生きものたちは白いケースに入れて、みんなで観察しました。


手前のケースにいる細長いのがヒゲナガカワトビケラ


いろいろな種類や形をした、興味深い水の中にすむ生きものですが、その場所の水のきれいさ(汚さ)を教えてくれるという、水質指標生物としての見方もできるんです!


<モリマナ式の水質チャート>で、似ている種類を当てはめていきながら、調べていきました。


どの種類がどれくらいいるかで水質を調べられます


水質の段階としては、

水質階級I(きれい)

水質階級II(ややきれい)

水質階級III(きたない)

水質階級Ⅵ(とてもきたない)


がありますが、ツアーを行った入間川(名栗川)の地点は、I(きれい)II(ややきれい)が混ざっている印象で、素足で歩いたり泳いでも気持ち悪さはほとんど感じないようなところです。


そして、いよいよツアーの終わりかと思われたところでした!


ヘビだっ!」


へ、ヘビィ!?」


みんなで駆けました!


現れたのはアオダイショウ


最後の最後は、みんなアオダイショウに夢中でした(笑)。


今回は残念ながら、


Elaphe climacophora〜〜!!」(アオダイショウの学名)


と叫んでくれる人はいませんでしたが、次回の同じ場所で行うツアー(詳細と申し込みはこちら)には、来てくれるという噂です。

※11日に予定していたツアーは、急遽

ヘビツアー

に変更になりました!サイトからご覧ください。皆さんのご参加お待ちしてます!


片付けまで手伝ってくれて、今回も参加者に恵まれた楽しいツアーになりました!

ご参加いただいた皆さんありがとうございました!


さて、ツアー後は、振り返りと一緒に毎月一度行っているモリマナ会議をしました!


夜な夜なフィールドに出かけては、生きものを探して喜んでいる一見おかしな集団かもしれませんが(笑)、新しいイベントの企画や調査の日程決め、対外的な議題や各メンバーからの報告など、いろいろなことを真面目に話し合っています。


最近は会議に加えて、メンバーの知識やテクニック面の底上げのために、<コロキウム>という勉強会を行なっています。メンバーそれぞれのいろいろな視点が見えてきて面白くて、大切な時間です。


これじゃあやっぱり変ですね(笑)


「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。...」(『方丈記』より)


きっと鎌倉時代から変わらない、川の美しさ。

流れる川の水のように、僕たちモリマナも、絶えず止まることなく前に進んでいきたいものです。


               (アンフィー)


分類 / トビケラ目 ヒゲナガカワトビケラ科

和名 / ヒゲナガカワトビケラ

学名 / Stenopsyche marmorata

体長 / 30-40mm

分布 / 北海道〜九州,沖縄


分類 / コウチュウ目 テントウムシ科

和名 / アイヌテントウ

学名 / Coccinella ainu

体長 / 4-5mm

分布 / 北海道、本州、シベリア東部、朝鮮半島、中国







閲覧数:268回

Comments


bottom of page