top of page
記事: Blog2_Post
執筆者の写真アンフィー

やっぱりアツかった! 2ndゴキツアー

嵐の過ぎた8月14日、昨年の11月に開催したゴキブリツアーの第2弾!

「ゴキブリアツいぜ!~里山の分解者に会いに行こう~」を行いました!


アンフィー「また、ゴキブリ~!?」

はかせ  「何がいけないんだ?最高じゃないか~!!」


皆さん覚えていますか? 学生A改め、”はかせ”のことを。

第1弾に続いて、


★ゴキブリの”分解者”としての役割を知ってもらいたい!

★自然の中に生きるゴキブリの姿を観察して、その存在を見つめ直してほしい!

という、はかせの強い思いがこのツアー開催のきっかけでした。


今回も彼の情熱に引き寄せられたアンフィーと、今日だけはゴキブリモードの蛇メタ師匠も参戦してくれました。


舞台は天覧山、近くの神社で3人の参加者を迎え、ツアーは座学からスタート。

座学中のアンフィー(左)とはかせ(右)


今回山に入って僕たちが探すのは、森林に生息する屋外性のゴキブリたち。

1弾の主役、金色で小さなモリチャバネゴキブリ(以下モリチャ)に加え、今回スポットライトを浴びたのは、ジャパニーズゴキブリ、ヤマトゴキブリ(以下ヤマト)でした。

ヤマトゴキブリはカッコいい


ゴキブリの写真を参加者に見せて紹介、どんなゴキブリかはかせがアツく語り、生息環境を参加者に伝授。質問タイムをとりましたが、やりとりがしばらく続きやる気が最高潮になったところで、いよいよゴキブリ探し!


モリチャを探すため、落ち葉だまりに向かい少し探すとすぐに発見!

日中最も出会いやすいゴキブリです!

観察するため捕まえようとしましたが、やはりゴキブリらしい素早さと、落ち葉の隙間にうま~く隠れる器用さに一筋縄ではいかず……。

ゴキブリを探す一同


みんなで協力して何とか捕まえ観察! じっくり見た胸部(前胸背板)の可愛らしい模様や鮮やかなカラーと翅脈はたまりませんでした!

また、この時期は卵(卵鞘)を持ったメスがほとんどなど、はかせが自慢のゴキブリトークで盛り上げてくれました。


モリチャを堪能した後は、天覧山を歩きながら、ヤマトの産卵スポットへ。


天覧山でヤマトによく出会えるのは、広葉樹の木の中にできた空洞や樹皮の隙間など、それも暗くなってから樹皮の表面に出てきて、樹液を舐める姿が見られます。

赤丸がヤマトの卵鞘


今回は生体を拝むことはできませんでしたが、孵化するまで親が抱え続けるモリチャに対して、狭い樹洞の中に隠すように産み付けられたヤマトの卵鞘を見て、卵の産み方ひとつでも違いがある、その生態の多様さを垣間見ることができました。


ツアーも終盤、日が落ち始めたころ近くの神社で屋内性のクロゴキを求めてテクテク。

夜間は歩くだけで木や地面、建物などさまざまな場所で見つけられます!


クロゴキの観察中、ゴキブリの魅力的な仕草のひとつに、触角とアシの“お手入れ”があります! 触角やアシを器用に口元まで持ってきて、それぞれなめるように丁寧にします。


何かついていると気になっているのか、口から何か分泌物を塗っているのか、かなり頻繫にその様子を見せてくれます。ただ、後ろアシだけは口まで持ってくるのが大変なのか、たまにしかやってくれません。


それでも気長に待っていると、ついに見せてくれました。

触角のお手入れ

アシのお手入れ


口で触角やアシをお手入れする姿は、何とも可愛らしい♡!

はかせいわく、種類によって手入れの仕方が若干異なるそう。


ところで、あんなに逃げ足の早い彼らをどのように観察したのか気になりませんか?

ここで登場! はかせの商売道具ならぬゴキブリ道具。と言っても、(観察しやすいように)真っ白のトレー状の入れ物の縁に、ぐるっと一周ワセリンを塗り込むだけ。これだけであら不思議、ゴキブリが逃げ出すことなく観察できるんです。ちなみに、ワセリンはバターやマーガリンなんかでも代用できますよ。


最後に参加者に感想を聞いてみると、「手入れが可愛かった!」「ゴキブリって賢いんだね~」「見つけたら少し観察するようになるかも(笑)」などなど。


嬉しい言葉をワラワラ(ゴキブリが移動するときの擬音)といただきました。


はかせは、


「まだまだ語り足りないな~」


と、惜しみながらも、何とも満足そうな笑みを浮かべていました。


解散してからも、ちょっぴりゴキブリトークで盛り上がる参加者一同。これはもうすっかりゴキブリ好きになってくれましたかね(笑)


ここまで見てくれたあなたの片足は、もうすでにゴキブリの世界に踏み込んでいるでしょう。是非、もう一歩、二歩とその歩みを進めてみてはいかがですか? きっと、新しい発見や気付きが待っているはずです。はかせと一緒にいつでもご案内いたします。


ツアー後のはかせは、


「いや~これは三回目もやるしかないな~。だってゴキブリ、アツいんだもん!」


乞うご期待!


(アンフィー)


分類/ゴキブリ目ゴキブリ科

和名/クロゴキブリ

学名/Periplaneta fuliginosa

体長/25~32mm

分布/日本全国


分類/ゴキブリ目チャバネゴキブリ科

和名/モリチャバネゴキブリ

学名/Blattella nipponica

体長/11~12mm

分布/本州、四国、奄美大島


分類/ゴキブリ目ゴキブリ科

和名/ヤマトゴキブリ

学名/Periplaneta japonica

体長/20~25mm

分布/北海道、本州、九州

閲覧数:165回

Comments


bottom of page