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執筆者の写真pöllö=ポッロ

すだれモドキが大活躍!? TKS保全活動中盤報告

TKS生息環境保全Projectは、飯能市道路公園課の許可を得て、モリマナメンバーの一部、サンショウウオ好きで、pöllö=ポッロの後輩にあたる某私立JM学園の高校生O君、魚好きの高校生U君、HANNOアフタースクールの子どもたちが参加しています。


昨年の11月からはじめたTKS/Projectが中盤を迎えています。昨年のうちに、TKS産卵場所周辺の整備を終え、その際に刈りとった篠竹(メダケやヤダケなどのササ類)や木などを利用して、階段づくりやルートの補強などを進めてきました。1月中に終えられてよかった。

階段の材料のほとんどは、現地で調達したもの


もちろん、過剰な整備によって乾燥化が進み、TKSが森から産卵地へやって来られないとなっては言語道断なので、最低限の整備に止めなくてはなりません。

すだれモドキで側溝を覆う。まだ足りないのでもっと編まないと……


産卵地となる側溝には、アライグマなどから産卵場に集まった成体を隠すためのギミックとして、これも刈りとった篠竹をすだれ状に編み(すだれモドキ)、ふたをつくっています。

すだれをつくる手順で篠竹を麻縄で編む黒マンバとO君


すだれモドキづくりは、そこそこ大変ではありますが、これがハマるとけっこう楽しい作業なので、今後、自然観察イベントに組み込んでも良さげ……かも。

アライグマ対策としてはまだまだ穴だらけなので、工夫を考えねば


すだれモドキを設置してわかったことは、まだまだ数が足りないことと、アライグマはとにかく手先が器用な生きものなので、これでは対策に穴だらけ……なとことかしら。


だからといって、がっつりふたをしてしまっても、他のさまざまな生きものへの影響がありますから、それは避けなければ。この先の作業は、イメージとアイディアが重要


とにかくTKSだけを保全すれば良いのではなく、この残された側溝を利用してくらしてきた生きものたちのことを意識して作業を進めないと、TKS生息環境保全Projectはまったくもって意味がありません。


3月下旬の産卵の時期に間に合うためには、繁殖が動き出す2月下旬までに側溝周辺環境の整備を終えておかないとね。


ちなみに、この場所ではありませんが、2月11日4月15日トウキョウサンショウウオの生息地保全と卵嚢調査のエコツアーを開催いたしますので、ご参加お待ちしています!



分類 / 有尾目 サンショウウオ科 サンショウウオ属

和名 / トウキョウサンショウウオ

学名 / Hynobius tokyoensis

全長 / 80-130mm

分布 / 本州(茨城県と群馬県を除く関東地方)

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