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執筆者の写真pöllö=ポッロ

うんちに集まる「宝石」大雪隠黄金虫

フンチュウは、漢字で「糞虫」と書く通り、主に新鮮なケモノのフンに集まるコガネムシ上科の甲虫です。

金属光沢をもつオオセンチコガネ


オオセンチコガネは、飯能市の人里でふつうに観察することのできるフンチュウのひとつ。一昔前まで、山で観察していましたが、ニホンジカが人里で見られるようになると、人里でも見かけるようになったので、ニホンジカと共にというか、シカフンと共に人里へやって来たのでしょう。

丸い部分がセンチコガネと比べてオオセンチコガネの方がやや尖る


人里にはもともと、センチコガネが多くいました。今でもよく観察しますが、こちらはシカフンというよりも、タヌキのためフン場で出会うことの多いフンチュウです。


2種を簡単に見分けるポイントは、頭部の先が尖るか、尖らないかです。他にもムネアカセンチコガネもいますが、こちらは林内ではなく、草原で見つかることが多い種です。ちなみにアーバスキュラー菌根菌胞子果を食べます。

腹側も金属光沢で美しい


飯能市のオオセンチコガネの主な体色は、朱色ですが、地域によってカラーバリエーションがある種なので、体色を意識して観察すると、おもしろい発見があるかもしれません。


ちなみに、オオセンチコガネの「センチ」は、古い言葉でトイレを表す「雪隠(せっちん)」からついた名前。日本人がつける和名って、素敵だよね。


分 類 / コウチュウ目(甲虫目)コガネムシ科

和 名 / オオセンチコガネ

学 名 / Phelotrupes auratus

体 長 / 12.5-22mm

分 布 / 北海道〜九州

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