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「SATOYAMA Rebirth Project」参加者募集!

更新日:6月14日


SATOYAMA Rebirth Project


森のフィールド学舎では、里山の自然を守り、育て、次の世代へつなげていくための保全活動「SATOYAMA Rebirth Project」(略称サトリバ)を行っています。


里山は、人のくらしと自然が長い時間をかけてデザインされてきた場所です。雑木林、草地、水辺、小さな道、そして田んぼや畑など、人が手を入れながら利用してきた場所も、里山の大切な環境のひとつです。そこには、昆虫、鳥、哺乳類、植物、両生類、爬虫類、土の中の小さな生きものまで、たくさんの命が関わり合いながらくらしています。けれど今、手入れがされなくなった里山では、草木が暗く茂りすぎたり、水辺が荒れたりと、かつて見られた生きものたちのすみかが少しずつ失われています。


「サトリバ」は、そんな里山にもう一度、光と風を入れ、水辺を守り、田んぼや畑を活かしながら、さらに、現代に合った新しい里山の活用方法を提案する活動です。



里山の保全と、田んぼ・畑の作業


「サトリバ」では、雑木林や草地の手入れだけでなく、田んぼや畑などの一次産業にも取り組んでいます。田んぼではイネを育てます。畑では季節の作物を育てます。けれど、モリマナが大切にしているのは、作物を収穫することだけではありません。


田んぼや畑は、人が自然と関わり続けることで成り立つ場所です。水を引き、土を耕し、草を刈り、あぜを整える。そうした日々の手入れが、さまざまな生きもののすみかをつくっていきます。とくに田んぼは、イネを育てることも大切な目的ですが、モリマナにとっての第一の目的は、水辺の環境を管理し、守り、育てていくことです。


田んぼに水が入ると、そこは小さな湿地になります。カエルが鳴き、トンボが飛び、水生昆虫がくらし、鳥が訪れます。あぜには草花が咲き、バッタやチョウが集まります。田んぼは、お米をつくる場所であると同時に、たくさんの生きものを支える水辺のフィールドでもあります。



保全作業と生物調査を、セットで行います


「サトリバ」では、ただ草を刈ったり、木を伐採したり、田畑を管理したりするだけではありません。作業の前後に、そこにいる生きものを観察・記録し、里山の環境がどのように変わっていくのかを調べていきます。


たとえば、草刈りをした場所にどんな植物が出てくるのか。明るくなった林床にどんな生きものが訪れるのか。田んぼに水を入れたあと、どんなカエルやトンボが現れるのか。あぜの草地に、どんなバッタや花が見られるのか。畑のまわりに、どんな虫や鳥が集まってくるのか。


人が手を入れた結果を、生きものたちの姿から確かめていく。それが、「サトリバ」で大切にしている視点です。



どんな保全作業をするの?


「サトリバ」では、調査で見えてきたフィールドの状態に合わせて、必要な保全作業を行います。雑木林では、草刈り、低木の整理、落ち葉かき、林床の整備などを行い、草地では、草刈りや外来植物の除去を行います。水辺では、水路や湿地まわりの手入れを行います。田んぼでは、水の管理、あぜの草刈り、泥上げ、田植え、稲刈りなどを行います。畑では、土づくり、種まき、草取り、収穫、周辺環境の管理などを行います。


ただ「すっきりさせる」のではなく、「どの植物を残すか」「どこに光を入れるか」「どの場所は手を入れずに残すか」「水辺をどう維持するか」「どんな生きもののすみかを守るか」を考えながら進めていきます。


田んぼや畑の作業も、自然から作物をいただくためだけの活動ではありません。人が土や水に関わることで、生きものがくらせる環境を保ち、里山の循環を支えていく活動です。


田んぼは、小さな水辺の再生地で、モリマナにとってとくに大切なフィールドのひとつです。もちろん、イネを育て、お米が実るまでの過程を体験することには大きな意味があります。種もみから苗が育ち、田植えをし、夏に青々と茂り、秋に穂を垂れる。その流れは、季節の変化や人の営みを感じさせてくれます。



調査するから、保全の意味が見えてくる


「サトリバ」では、作業をしたあとに何が起きるのかを見守ることが大切です。


草を刈ったら、花の咲く植物が増えるのか。花が増えたら、チョウやハナバチはやってくるのか。明るい場所ができたら、地面の植物や虫たちはどう変わるのか。田んぼに水を入れたら、どんな水辺の生きものが現れるのか。畑のまわりの草地を残すことで、どんな昆虫がくらし続けられるのか。こうした変化は、一度の活動ではわかりません。季節を追って記録し、何年も見続けることで、少しずつ見えてきます。


参加者のみなさんと一緒に、作業と観察を重ねながら、里山の変化を記録していきます。それは、未来の保全活動に役立つだけでなく、地域の自然を知るための大切な財産にもなります。



初めての方でも大丈夫です


「里山保全」や「生物調査」と聞くと、少しむずかしそうに感じるかもしれません。「田んぼや畑の作業は経験がないから心配」という方もいるかもしれません。でも、最初に必要なのは専門知識や経験ではありません。


「あれ、何だろう?」と気づくこと。「ここにいたよ」と伝えること。「水が入ると生きものが増えたね」と感じること。「この草を残すと、虫が来るんだ」と知ること。そのひとつひとつが、保全と調査の大切な入り口です。


生きものの名前がわからなくても大丈夫です。田んぼや畑の作業が初めてでも大丈夫です。スタッフと一緒に観察しながら、作業の意味や記録のしかたを少しずつ学んでいきます。



こんな方を募集しています


自然が好きな方。里山の保全に関心がある方。生きものや植物のことを学びたい方。自然観察や生物調査に参加してみたい方。田んぼや畑の作業を体験してみたい方。水辺の生きものに興味がある方。体を動かしながら、地域の自然に関わってみたい方。親子で自然体験をしたい方。環境教育や市民科学に興味のある方。


専門的な知識や経験は必要ありません。初めての方でも参加しやすいように、作業内容や調査方法、道具の使い方はスタッフが説明します。


「自然のために何かしてみたい」

「身近な生きもののことをもっと知りたい」

「土や水にふれながら、里山に関わってみたい」


その気持ちがあれば、どなたでも大歓迎です。



参加すると、こんな発見があります


里山の手入れと調査をしていると、ふだんは見過ごしてしまう小さな変化に気づきます。


草の間から顔を出す小さな芽。落ち葉の下で動く虫たち。光が入った林床に咲く花。作業のあとに飛んでくるチョウや鳥。田んぼの水面をすべるアメンボ。水辺に産卵されたトウキョウサンショウウオの卵嚢。夜に鳴くカエル。あぜに咲く小さな花。畑の土から出てくるミミズや幼虫。去年は見なかった植物。同じ場所に毎年あらわれる生きもの。


人が少し手を入れることで、自然はゆっくりと表情を変えていきます。その変化を、自分の目で見て、記録し、仲間と共有できることが、このプロジェクトの大きな魅力です。



SATOYAMA Rebirth Projectが目指すこと


「サトリバ」が目指すのは、ただ昔の里山をそのまま再現することではありません。


今の時代に合った形で、人と自然がもう一度つながる場所をつくること。子どもたちが生きものと出会い、土にふれ、水辺にしゃがみこみ、季節を感じられる場所を残していくこと。そして、地域の人たちが「自分たちの自然」として関われる里山を育てていくことです。

そのために、保全作業だけでなく、生物調査を通して、里山の今を記録していきます。さらに、田んぼや畑などの一次産業を通して、人が自然と関わり続けるしくみも大切にしていきます。


どんな生きものがいるのか。何が増え、何が少なくなっているのか。どんな水辺を守れば、カエルやトンボがくらし続けられるのか。どんな草地を残せば、花や虫たちがつながっていけるのか。その答えを、フィールドの中で一緒に探していきます。



参加について


開催日、集合場所、持ち物、対象年齢、参加費などの詳細は、各回の案内をご確認ください。作業しやすく、汚れてもよい服装でお越しください。長袖・長ズボン、帽子、軍手、飲み物、タオルなどがあると安心です。


田んぼや水辺での活動がある日は、長靴や着替えがあると安心です。生きものを記録したい方は、カメラやスマートフォン、筆記用具、メモ帳があると便利です。季節によっては、虫よけや防寒具もご用意ください。


親子での参加、初めての参加も歓迎しています。里山を、いっしょに見つめ、育てませんか。森の中に光を入れる。草地に風を通す。水辺を整える。田んぼに水を張る。畑の土を耕す。そして、そこに戻ってくる生きものたちを見つめる。小さな作業と小さな記録のひとつひとつが、里山の未来につながっていきます。


自然を守ることは、特別な誰かだけがすることではありません。足元の草や虫に目を向けることから。土にふれ、水辺をのぞきこむことから。里山との関わりは始まります。


「SATOYAMA Rebirth Project」に、ぜひご参加ください。森のフィールド学舎といっしょに、里山の新しい風景と、そこにくらすいきものたちの物語をつくっていきましょう。


サトリバ参加フォームはこちら → アオジシ谷での「里山 Rebirth」活動


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