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アサギマダラは、花のないフジバカマに何をしに来たの?

マルバウツギの花を吸蜜するアサギマダラ


5月初旬、アオジシ谷フジバカマの葉に、アサギマダラがやってきました。


アサギマダラというと、秋の花に集まる姿を思い浮かべる人が多いかもしれません。また、フジバカマの花に大切な成分がふくまれていて、とくにオスのアサギマダラは、その成分を取り入れ、からだの中でメスにアピールするための物質づくりに役立てることが有名です。


フジバカマの花(8〜9月に開花)


でも、秋の七草であるフジバカマが開花するのは、8〜9月になってからのこと。なので、茎を伸ばし、葉を茂らし中のフジバカマにやってきた……ということです。


フジバカマの株を訪れるアサギマダラ


それでもアサギマダラは、葉のまわりをふわりと飛び、何度も葉にとまりました。花の蜜を吸いに来たのではなく、葉そのものに引き寄せられているようでした。


つまり、フジバカマアサギマダラにとって、花の蜜だけが目的の植物ではなく。花が咲く前の葉にも、ちゃんと意味があるのかもしれません。


「花が咲いたら来る」のではなく、「この植物だから来る」。いやはや、知らないことだらけです。


フジバカマの葉に口吻をあてるアサギマダラ


アサギマダラは、長い距離を移動するチョウとしても知られています。その旅の途中で、どんな植物に立ち寄り、どんな時間を過ごしているのか。一枚の葉にとまる姿からも、たくさんの物語が見えてきます。


野外に出るときは、咲いている花だけでなく、葉にも目を向けてみてください。そこには、まだ知られていない出会いや、生きものたちの大切な時間が隠れているかもしれません。



分 類 / チョウ目(鱗翅目) タテハチョウ科

和 名 / アサギマダラ

学 名 / Parantica niphonica

前翅長 / 43-65mm

出現期 / 4-10月(成虫)

分 布 / 本州〜九州・沖縄

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