TKS卵のうカウントツアー
- pöllö=ポッロ
- 4月11日
- 読了時間: 3分
更新日:4月23日
菜種梅雨のあけた4月5日、ちょうど良い気温に恵まれた中、「TKS卵のうカウントツアー」を開催しました。
「TKS卵のうカウントツアー」は、毎年モリマナの有志でこの時期になると行う、「飯能市におけるトウキョウサンショウウオの卵のう数と卵の数をカウント」する一斉調査の一環として、参加者のみなさんとアオジシ谷の卵のうをカウントしたイベントです。

アオジシ谷に到着した参加者のみなさん
アオジシ谷を活用して開催するエコツアーは、今回がはじめて。
モリマナのツアーでは、参加者のみなさんに自然や生きものに親しんでいただき、素敵な時間を心ゆくまで愉しんでいただくことをモットーにしていますが、なによりも、安全な時間をフィールドで過ごしていただけることが大切。
めちゃくちゃ大変な作業の連続だったけれども、環境整備など昨年から準備しておいてほんとよかった。

ツアースタート準備
ツアースタートの前に、自己紹介やツアースケジュール、準備体操を済ませ、「TKS卵のうカウントツアー」スタート。

まずはウォーミングアップがてら、昨年の11月に整備をした水辺で、参加者のみなさんと卵のうを探します。
産卵用と目隠し用に放り込んでおいた枝などを、水かにごらないようていねいにどけ、熊手を使って卵のうを探します。

採取した卵のうを2個1セットで並べる
そして、採取した2個1セットの卵のうをバットに並べ、カウントのための準備完了。

卵のうを探している最中に見つかった成体
卵のうを探していると、トウキョウサンショウウオの成体を発見。
みなさん成体の登場に大興奮。
成体が火傷をしないように、しっかり手を冷やしてから手にのせたり、顔を正面からスマホで撮影したり、みなさん、おのおののアプローチで成体と戯れる一時。

難易度が高いポイントで卵のうを探す参加者のみなさん
昼食休みを経て、難易度の高い自然度の濃いポイントで卵のうを探します。
午前中のウォーミングアップが功を奏して、卵のうを見つけ出す参加者のみなさん。
もともと産卵数の少ないポイントですが、難易度が高いのもなんのその、12個6セットの卵のうを発見。

卵のうのカウントを終え、くつろぎタイム
今回、アオジシ谷で採取した卵のうの数は「52個26セット+α」。
卵のうの中の卵の総数は、「1887個(死卵40個)」。
卵のう1個あたりの平均卵数は、「約36個」。
ちなみに、卵のうの最多卵数が62個で、最小卵数が22個でした。
昨年、卵のうが2個1セットしか見つからなかったので、昨年の11月に産卵地を整備した成果が出たので、ほんと良かった。
これからもアオジシ谷の里山環境を活用した、自然や生きものの啓蒙活動的なイベントを続けていかないとね。
分類 / 有尾目 サンショウウオ科 サンショウウオ属
和名 / トウキョウサンショウウオ
学名 / Hynobius tokyoensis
全長 / 80-130mm
分布 / 本州(茨城県と群馬県を除く関東地方)
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