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執筆者の写真pöllö=ポッロ

2023年LASTはモリマナTKS保全活動

2023年のモリマナとしての締めくくりは、トウキョウサンショウウオ(以下TKSと略す)の“Conservation activity area Ⅰ”での観察道補強作業。


ここは、飯能市道路公園課の許可を得てTKS保全活動を進めている土地のため、土砂が流れ落ちないように土留めをしたり、また、HANNOアフタースクールの子どもたちが、安全に環境教育の場として利用するための、観察道のメンテナンスが欠かせません。

観察道補強用の丸太を運ぶ黒マンバとはかせ。余裕の笑み!?


使う材料はもちろん、現地調達です。今日も倒れていた木から材料を確保。


昨年、木を切り出して、それを加工するという作業経験をかなり積んだので、今年はスタッフの手際が爆上がり。効率よく、作業が進みます。

観察道の補強作業もあっという間に完了


一番意識しなければならないのが、出来る限り自然の攪乱を抑えつつも、安全の確保

順調に水が溜まってきた側溝


この側溝にTKSが産卵するので、水が涸れないようにする秘策を模索中。


側溝が唯一の産卵場なので、いずれ近場に分散できる水場を考えないと……。

ガロアムシはこんな昆虫


作業中、ガロアムシが出たのにはオドロキ。山地で見かけることの多い土壌動物ですが、ここは標高130mほど。湿潤な環境と、地中にほど良い空間があるのでしょう。


いずれにしても、TKSが暮らすには良い環境が残っている指標になるんじゃないかしら。


ちなみに、来年は土壌動物をテーマにエコツアーを行う予定なので、良い暗示!?

サイサン環境保全基金で購入した道具が大活躍


12月30日ということもあり、明るい時間帯に無事作業は終了。


今年はやる気のある若手がたくさん加入してくれたことで、モリマナメンバーも倍増。そのおかげで保全活動地も2箇所から倍の4箇所になりました。


来年はもっとさまざまなイベントや保全活動を行うのはもちろん、新たなチャレンジも進めた行こうと計画しています!



分類 / 有尾目 サンショウウオ科 サンショウウオ属

和名 / トウキョウサンショウウオ

学名 / Hynobius tokyoensis

全長 / 80-130mm

分布 / 本州(茨城県と群馬県を除く関東地方)

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